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【イギリス・北ウェールズ】360度フォトジェニック!リゾート村「ポートメイリオン(Portmeirion)」の全貌!

取材・写真・文:

千葉在住

2020年5月12日更新

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エリア6. タウン・ホール(Town Hall / Neuadd Y Dref)

  • 写真:Nozタウン・ホール(Town Hall)にあるHercules Hall(ヘラクレス・ホール)

エリア5のすぐ脇に広がるタウン・ホール(Town Hall)には、ポートメイリオン村の中でも一際大きな建物「Hercules Hall(ヘラクレス・ホール)」があるエリアです。

ホールでは、企業のカンファレンスや結婚式などのイベントが行われます。併設されているTown Hall Cafeはレトロな雰囲気のカジュアルなカフェで、ポートメイリオン村が見渡せるテラス席や、地ビールやワイン、カクテルなどが注文できるバーが人気です。

  • 写真:NozHercules Hall(ヘラクレス・ホール)に併設されているカフェ・バーのテラス

タウン・ホールには、他にも、大人向けから子供向けまで様々なジャンルの本を販売している本屋「The Golden Dragon Book Shop」や、イタリアンジェラートを販売する「The Angel Gelateria」があります。様々な種類の瓶詰めジャムと、一緒にいただくクラッカーやワイン、陶器などが所狭しと並ぶお店「Pot Jam」は、内装も外装もカラフルで可愛く、とてもイギリスらしい雰囲気のお店です。

  • 写真:NozPot Jamの外観
  • 写真:Nozタウン・ホール(Town Hall)にある本屋「The Golden Dragon Bookstore」

エリア7. 波止場のエリア(Quayside / Pen Cei)

  • 写真:NozQuayside(波止場のエリア)

入り江を望む白い大きな建物「Hotel Portmeirion(ホテル・ポートメイリオン)」があるQuayside(波止場のエリア)は、ポートメイリオン村の中心部で最も入り江に近い場所にあります。

元々1850年に邸宅として建てられたマンションが、増築や復元を経て「ホテル・ポートメイリオン」として生まれ変わったのは、1926年のイースターです。18世紀のオーク材を使用した階段、そしてヴィクトリア朝のインテリアが散りばめられた内装のホテルには、14室の客室、バーやテラス、壁一面の窓から入り江を望むレストランがあります。

  • 写真:NozHotel Portmeirion(ホテル・ポートメイリオン)の外観

ホテルの目前にはテラスが広がり、Stone Boat(石の船)と呼ばれる船の建物や、春夏季のみ利用することができる室外温水プールがあります。潮が引いて川底が現れると、テラスから続く階段を降りて川底を歩いたり、ビーチ気分で過ごすこともできます。潮汐で、対岸まで5km以上もある広い入り江の潮位が上がったり下がったりする様子は壮大で、ポートメイリオン村の良い思い出の一つになります。

  • 写真:NozQuayside(波止場のエリア)のテラスから階段を降りると、水辺に行けます

エリア8. 森(Woodlands / Y Gwyllt)

  • 写真:NozWoodlands(森)の散策路

ポートメイリオンには70エーカー(東京ドーム約6個分)の広さの森があります。豊かな自然の中に、橋がかけられた大きな池や様々な植物が生い茂る素敵な庭園があり、その周囲を散策路が巡っています。森の散策路は、エリア5のサルテーション・スクエア(Salutation Square)にある「散策路入り口」から入ると良いです。

庭園の周辺を通る散策路は整備されているので、歩きやすいサンダルや運動靴であれば散策するのに問題はありません。庭園やビュースポットなどを経由して森の中を1周する無料のパークトレインもおすすめです(イースターから10月までの期間に限り運行しています)。

  • 写真:Noz日本の庭園を感じる、オリエンタルな雰囲気があります

庭園から更に森の奥へ進む散策路は、大木や草木が生い茂る北ウェールズの森の中を歩ける貴重な場所です。途中、沿岸部へと続く散策路と分岐し、森の木々の間から突如現れる入り江の壮大な景色は、とても感動的です。

庭園を外れた散策路も整備されていますが、高低差や足場の悪い箇所もありますので、滑りにくい運動靴やトレッキングシューズで散策する事をおすすめします。

エリア9. 入り江の沿岸部(Coastal area / Arfordir)

  • 写真:NozCoastal area(沿岸部)の散策路

エリア7のQuaysideにあるホテル・ポートメイリオンを通り過ぎ、入り江を横目に散策路を更に先へと進むと、沿岸部(Coastal area)に到着します。白い建物のThe Observatory Tower(展望塔)や、切り立つ高い崖の上に佇むThe Lighthouse(灯台)が目印です。

展望塔の隣には、White Horses(白馬)と呼ばれるセルフケータリングのコテージがあります。White Horsesは、ポートメリオン村の中で最も「北ウェールズの雰囲気を感じられる場所」として人気があるのですが、それは元々このコテージが18世紀に建てられた漁師小屋だった事に加えて、19世紀に起きた強盗殺人事件の犯人Thomas Edwards(地元ではHwntw Mawrという名で有名)が居住していた事や、イギリスの人気ドラマ『The Prisoner』の主人公No.6役を務めた俳優Patrick McGoohanが滞在した事などが理由です。

  • 写真:NozThe Observatory Tower(展望塔、左)と、コテージWhite Horses(白馬、右)
  • 写真:Noz切り立つ高い崖の上に佇むThe Lighthouse(灯台)

エリア10. ホテル「Castell Deudraeth」

お城のような佇まいのホテル「Castell Deudreath」は近郊を通る道路からよく見える場所にあり、特に車で訪れる人が多いポートメイリオンでは、村のシンボル的な存在でもあります。

ホテルには広々とした客室が11部屋あり、ヴィクトリア朝のガーデンや入り江の景色が望めます。内装はウェールズのオーク材や岩石、有名なスレート(粘板岩)を用いたインテリアで統一されていて、落ち着ける雰囲気でありながら、見応えもあります。

大きな窓の開放的な雰囲気のレストランではウェールズ産のラムやビーフ、魚介類、野菜やチーズなどの地元食材を使った美味しい料理がいただけます。たくさんのウェールズが詰まったホテル「Castell Deudreath」は、地元住民のウェールズ愛と誇りを感じられる場所でもあります。

おまけ:陶器ブランド「ポートメリオン」

  • 写真:Noz陶器ブランド「Portmeirion Potteries(ポートメリオン)」の商品

ポートメイリオンの生みの親で、建築家クラフ・ウィリアムズ・エリス(Sir Clough Williams-Ellis)の娘スーザン・ウィリアムズ・エリス(Susan Williams-Ellis)と、夫ユアン・クーパー・ウィリス(Euan Cooper-Willis)が立ち上げた陶器ブランド「Portmeirion Potteries」は、日本ではポートメリオンの名で知られています。

ポートメリオンは、日本ではロイヤルドルトンやウェッジウッドなどに並んで人気のあるイギリスの陶器ブランドです。特に鮮やかな色彩の草花が描かれたボタニックガーデンのシリーズが人気で、三越や高島屋などの老舗百貨店や、輸入品を扱うセレクトショップなどで見かけます。

北ウェールズや近郊ではポートメリオン・ポッタリーズの陶器を販売しているお店を見かけますが、ここポートメイリオン村の中にあるお店には、大小様々な種類のアイテムが並び、陶器が好きな方やポートメリオンのコレクターは思わず歓喜の声を上げてしまうでしょう!

ポートメイリオン
イギリス / 町・ストリート
住所:Minffordd, Penrhyndeudraeth, Gwynedd, LL48 6ER地図で見る
電話:01766 770000
Web:https://portmeirion.wales/

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この記事を書いたトラベルライター

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東京生まれ、東京育ち、なのにイギリスと縁がある、関東在住のトラベルライターです。動物好きが高じて英語を習得し、イギリスを訪れるようになりました。今では旅行人と地元人の両方の視点で情報を集めています。一方で、下町情緒あふれる門前仲町、新旧の文化が入り混じる麻布など、近場を日帰りで散策するのも好きです。最近になり運転免許を取得してからは、六甲山や那須塩原など散策の範囲が大きく広がりました。^ ^ 新しいこと、美味しいもの、楽しいこと、、何でも知りたい、そして伝えたい!旅の計画から週末の予定まで、役立つ情報を発信していきます。

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