Death=死、Valley=谷、あわせてDeath Valley。「死の谷」というちょっと恐ろしい名を持つデスバレー国立公園は、「アメリカらしい」絶景を目指すには外せないスポット。アメリカの歴史とスケールの大きな自然を、ぜひ体感してみてください!
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まずは基本情報を
デスバレー国立公園は、カリフォルニア州とネバダ州にまたがっており、アメリカで一番広い敷地面積を誇る国立公園です。大都市ロサンゼルスとラスベガスの間に位置し、それぞれ日帰りでの観光も可能です。
ゴールドラッシュの時代にカリフォルニアを目指した人々が、この地域を通過しようとした際に、気象条件の厳しさに命を落としたことが由来となってこの「デスバレー」という名がつけられています。
厳しい気象条件って?
とにかく暑いこの地域。その暑さたるや、1913年7月10日に最高気温57℃を記録しており、これは世界一。また、雨もほとんど降らず、年間降水量がゼロの年もあるほどで、とても乾燥しています。
そして、海抜がマイナスになる場所もあれば、はたまた標高3,000m級の山もあるという、なんとも起伏の激しい地形が特徴です。
訪れる際は、水の準備、車の整備、紫外線対策、(携帯電話の電波も入らない場所が多いので)紙の地図をくれぐれもお忘れなく!
そんなデスバレー国立公園の見どころをご紹介します
バッドウォーター(Badwater)
まるで白い絨毯を広げたような地面。雪のようにも見えますが、すべて塩の結晶です。塩の上を歩くと、サクサクと音がします。
このエリアはアメリカで一番標高が低い地点として有名で、入口の看板にも記載されているとおり、なんと海抜マイナス85.5m。
現在は干上がっていますが、かつては塩水湖であったバッドウォーター。Bad=悪い、water=水、つまり「飲むのに適さない水」ということでこの名前がつけられました。ゴールドラッシュ時代の旅人たちも、やっと見つけたオアシスが飲むことのできない塩水湖だと知って、さぞ落胆したことでしょう。
ダンテス・ビュー(Dantes View)
標高約1,700mの山の上からバッドウォーターを見下ろすことができる屈指の絶景スポット。周りに他に高い障害物がないので、公園全体を見渡すことができ、その広さを実感することができます。
ザブリスキー・ポイント(Zabriskie Point)
自然が長い年月をかけて作り出した黄金色に輝くギザギザの砂山。太陽の当たり方や光の加減、影のでき方によって、くるくると表情が変わっていきます。日の出と日没の時間帯は特にその変化が激しく、赤、オレンジ、黄色、金色、黄土色、黒…と秒単位で色が変わっていく様子は圧巻です。
- ザブリスキー・ポイント
- アメリカ / 自然・景勝地
- 住所:Death Valley National Park, CA 92328地図で見る
デビルズ・ゴルフコース(Devil’s Golf Course)
「こんなところにゴルフコースがあるの?」と思われた方、ご安心ください。本当にゴルフコースがあるわけではなく、「悪魔くらいしかゴルフができない場所」ということで名づけられたエリアです。岩や砂、塩が固まり、このようなゴツゴツとした地面を形成しています。
表面を観察すると、ここの塩の結晶は、バッドウォーターのそれとは打って変わって、鋭く尖ったトゲ状になっています。
- デビルズ・ゴルフコース
- アメリカ / 自然・景勝地
- 住所:Devil’s Golf Course,Death Valley National Park, CA 92328地図で見る
アーティスト・パレット(Artists Palette)
グリーン、ピンク、パープルなど、様々な色の岩肌を見ることができるアーティストパレット。その名のとおり、まるで絵の具をパレットに散りばめたような景色です。園内の主要道路から外れた一方通行の細い道の間にあるので、分岐を見過ごさないように気を付けて。
- アーティスト・パレット
- アメリカ / 自然・景勝地
- 住所:Artists Palette,Death Valley National Park, CA 92328地図で見る
壮大な景色を目指して
アメリカの大地の雄大さを丸ごと感じることができるデスバレー国立公園。事前の準備をきちんとすれば、安全に楽しむことができるスポットですので、名前に恐れることなくぜひ足を運んでみてください!数々の「アメリカらしい」絶景が待っていますよ。
- デスバレー国立公園
- アメリカ / 公園・動植物園
- 住所:Death Valley National Park, CA 92328地図で見る
- 電話:(760) 786-3200
- Web:https://www.nps.gov/deva/index.htm