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【大阪】最強のパワースポット「住吉大社」を徹底解説!ご利益・初辰まいり・周辺グルメまで

取材・写真・文:

長野在住
訪問エリア:35都道府県

2021年1月1日更新

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「大阪の初詣といえば、すみよっさん」。と言われるほど、全国各地から参拝客が訪れる住吉大社。年間参拝者数は、約230万人!そんな住吉大社は、大阪随一のパワースポットといわれており、若い女性やカップルもたくさん訪れているそう。今回、住吉大社でどんなパワーがもらえるのか、実際に行って確認してきました!

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住吉大社とは?

住吉大社は、全国に約2,300ある住吉神社の総本山です。博多、下関と並んで"三大住吉"と呼ばれています。

地元では古くから「すみよっさん」という愛称で呼ばれており、いつも多くの人でにぎわう場所となっております。大晦日には門前はいっぱいになり、0時ちょうどに太鼓と参拝者の拍手が境内を響き渡らせるそうです。

住吉大社は、1,800年もの長い歴史があります。摂津国 (せっつのくに=大阪府北西部と兵庫県南東部を占める旧国名)の中でも、由緒が深く信仰が篤い神社として「一之宮」という社格がつけられ、人々に親しまれてきました。

住吉大社の中に一歩足を踏み入れると、そこは別世界!住宅地のなかにあるにもかかわらず、神聖で厳かな雰囲気がひしひしと伝わってきます。

住吉大社の祭神

  • 第一本宮:底筒男命(そこつつのおのみこと)
  • 第二本宮:中筒男命(なかつつのおのみこと)
  • 第三本宮:表筒男命(うわつつのおのみこと)
  • 第四本宮:息長足姫命(おきながたらしひめのみこと=神功皇后)

住吉大社でお祀りしているのは、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が禊祓(みそぎはらえ)をした際に、海中より生まれた底筒男命、中筒男命、表筒男命の住吉大神。さらに、住吉大社を創祀した息長足姫命を合わせた4柱の神様です。上記のように、それぞれ異なる4つの本殿にお祀りされています。

これら本殿の建築様式は「住吉造」と呼ばれ、「大社造」や「神明造」と並び、日本最古の神社建築様式の1つです。屋根は反りがなく、棟の上には交差する2つの柱が設けられている点が特徴です。

本殿は東西の縦に3殿、南北の横に1殿が並び、L字を描くような配置になっています。また、通常は南向きか東向きに正面が建てられることの多い本殿も、ここではすべて西正面。まるで西にある海(大阪湾)に向かい、行き交う船を見守っている船団のような配置をしているといわれています。

境内に上がって最初に見えるのが、並び合う第三本宮と第四本宮です。正しい参拝順は決まっていないそうですが、みなさん一番奥にある第一本宮から順番にお参りされているそうです。

参拝方法

二拝二拍手一拝と他の神社と変わりません。まず、手水舎で手を清めてから参拝しましょう。手水舎では神様の使いとして大切にされているうさぎが出迎えてくれます。うさぎが起用された理由は、神功皇后が住吉大神を祀り、神社を創祀した日が「卯年、卯月、卯日」だったからだそうです。

住吉大社のご利益

住吉大社をお参りすることにより得られるご利益は以下の5つ。

①航海安全の神

住吉大神が海中より出現されたため、海の神としての信仰があります。古くから航海関係者や漁民の間で、崇敬されてきました。

②和歌の神

古くから住吉大社はキレイで美しい風景のため、万葉集や古今和歌集などの歌集に数多く歌が詠まれております。特に平安時代からは、歌道を志して参拝する人々も少なからず、現在も、境内にはたくさんの歌碑・句碑が奉納されています。

③農耕・産業の神

住吉大神が草を敷かずに苗代をつくる方法を教えたという伝説があります。古い時代の農耕は当時の産業を代表するもの。そのため、住吉大神は「産業の神」とも崇敬され、現在は農業関係者のみならず、商業・工業関係者からも深く信仰されております。

④弓の神

神功皇后は住吉大神のお力をいただき、自らも弓鉾をとり、世界に国の威力を強くアピールしたとされます。また、神功皇后は住吉大神の鎮斎に際し、その警護のために土師弓部(はじのゆみべ)十六人を住吉大社におかれたそう。

⑤相撲の神

その昔、住吉大社では相撲会(すもうえ)という神事が行われ、「住吉松葉大記」によれば、年中行事のうちで最も壮麗で盛大なものだったといいます。現在も「宝之市神事(10月17日)」の近くの日曜日には、近畿高等学校相撲大会 並びに 大阪府中学生招待相撲大会が行われます。

住吉大社ならではの信仰「初辰まいり」

さらなるご利益を授かりたい!という方にオススメなのが、毎月最初の辰の日に参拝する「初辰まいり」。日々の生活も商売もずっと成長してほしいという発達祈願に由来しています。

【2021年の初辰の日】
1月20日(水)、2月1日(月)、3月9日(火)、4月2日(金)、5月8日(土)、6月1日(火)、7月7日(水)、8月12日(木)、9月5日(日)、10月11日(月)、11月4日(木)、12月10日(金)

住吉大社には4つの本殿の他に、4つの摂社と多数の末社がありますが、初辰まいりで巡るのは、末社のうちの4社です。①種貸社→②楠珺社→③浅澤社→④大歳社の順番で巡ると良いといわれています。

それぞれ詳しく見ていきましょう!

①種貸社(たねかししゃ)(初辰まいり受付時間 6:00~15:30)

資金調達、そして子宝安産を祈願して「願いの種」を授かります。また、こちらの社の裏側には、子どもを授かった親が奉納した種貸人形(たねかしにんぎょう)(1,000円)もあります。裏には、子どもの名前と生年月日を書きます。

  • ご利益:資金調達・子宝・知恵
  • 祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

②楠珺社(なんくんしゃ)(初辰まいり受付時間 6:00~15:45)

初辰まいりの中心的な神社で、「願いの発達」を祈ります。

ここ楠珺社で有名なのが、初辰の日にいただける「招福猫(しょうふくねこ)」。お参りしたら、小さい猫の人形(1体500円)をもらいましょう。

4年間毎月通って奇数月は左手を、偶数月には右手を挙げた小猫を48体集めると、晴れて「中猫」1体と交換。48カ月ということで"四十八辰"つまり"始終発達"(しじゅうはったつ)の福が授かれるといわれています。

さらに中猫2体と子猫48体を揃えたら、「大猫」1体と交換。大猫2体を揃えて大願成就となるには、最短24年かかるそうです!

  • ご利益:商売発達・家内安全
  • 祭神:宇迦魂命(うかのみたまのみこと)

③浅澤社(あさざわしゃ)(初辰まいり受付時間 6:00~16:00 ※祈祷は大歳社にて受付)

こちらの社では、「芸事や美容の願い」に福を授かります。女性の守護神としても知られ、住吉大社参拝の際、女性は必ずお参りするのが習わしです。また芸能上達のご利益から、芸人の方や、職人の方の崇敬も篤い神社です。

  • ご利益:芸能上達・女性守護
  • 祭神:市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

④大歳社(おおとししゃ)(初辰まいり受付時間 6:00~16:00)

こちらでは、「願いを成就」させてもらえます。ご祈祷を受けた方に授ける、小石に「大」と書かれた「大歳守(おおとしまもり)」は集金のご利益があります。また大歳社境内のおいとしぼし社に「おもかる石」がおいてあります。

  • ご利益:集金満足・心願成就
  • 祭神:大歳神(おおとしのかみ)

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この記事を書いたトラベルライター

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