竹生島(ちくぶしま)は、滋賀県琵琶湖の北部に位置する周囲2キロの小さな島。古来から神の住まう島とされ、日本三弁財天の一つを祀る宝厳寺や、本殿が国宝指定された都久夫須麻(つくぶすま)神社が創建されており、島全体がパワースポットです。
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竹生島ってどんな島?
竹生島は琵琶湖の北部(湖北)に位置する周囲2㎞、面積0.14㎢の小さな島です。二つの峰を持ち、島全体が花崗岩の一枚岩からなっています。古来から水の神様が住まう島とされ信仰されてきました。島には宝厳寺と都久夫須麻(つくぶすま)神社が創建されており、戦国時代には豊臣家からの信仰もあつく、島内には当時の宝物が残されています。
竹生島へのアクセス
竹生島へは3か所からアクセスできます。琵琶湖の西側の今津港と東側の長浜港からは琵琶湖汽船が、彦根港からはオーミマリンが竹生島への船を出港しています。運航スケジュールなどの詳細は各社のホームページをご確認ください。
琵琶湖汽船でのアクセス方法
- JR琵琶湖線長浜駅より徒歩約10分 長浜港より乗船(往復運賃大人3,070円、乗船時間約30分)
- JR湖西線近江今津駅より徒歩約5分 今津港より乗船(往復運賃大人2,590円、乗船時間約25分)
- その他今津港→竹生島→長浜港への横断航路もあり
- 竹生島クルーズ(長浜港発)
- 滋賀 / クルーズ
- 住所:滋賀県長浜市港町4-17地図で見る
- 電話:0749-62-3390(琵琶湖汽船長浜支社)
- Web:https://www.biwakokisen.co.jp/cruise/chikubu/
- 竹生島クルーズ(今津港発)
- 滋賀 / 乗り物
- 住所:滋賀県高島市今津町今津町桂30地図で見る
- 電話:0740-22-1747
- Web:http://www.biwakokisen.co.jp/basic/index3.php
オーミマリンでのアクセス方法
- JR琵琶湖線彦根駅より無料シャトルバス約10分 オーミマリン彦根港より乗船(往復運賃大人3,000円、乗船時間約40分)
- オーミマリン 竹生島めぐり
- 滋賀 / 乗り物
- 住所:滋賀県彦根市松原町3755地図で見る
- 電話:0749-22-0619(オーミマリン 彦根港)
- Web:https://www.ohmitetudo.co.jp/marine/cruise/chikubu...
竹生島へ上陸!まずは宝厳寺へ
各港から琵琶湖を走ること数十分、湖の上に浮かぶ竹生島がはっきりと見えてきます。湖上からでも島の斜面に立ち並ぶ堂宇の様子がわかります。島へ降り立ち売店が立ち並ぶエリアを抜けると、拝観料券売所があります。(拝観料400円)
まずは165段の階段を登り宝厳寺の境内へ。宝厳寺は724年、聖武天皇が夢枕に立った天照大神から、弁財天の聖地であるこの島に寺を建立するようお告げを受け、行基を遣わし建立しました。行基は弁財天像を彫り本尊とし、翌年には観音堂を建立し千手観音を安置しました。以後、天皇の行幸が続き、弘法大使もこの地で修業したと伝えられています。
本堂
本堂に安置されている本尊の弁財天は、安芸の厳島、相模の江ノ島とともに日本三弁才天の一つとされ、その中でも最も古いものです。本尊は秘仏で、60年に一度しか見ることができません。公式HPに写真掲載すらされていないご本尊が次に公開されるのは2037年!ご本尊を見ることはできませんが、堂内には過去に奉納された多くの弁財天像が祀られています。
(重文)五重石塔
全国でも珍しい鎌倉時代の石塔で、重要文化財に指定されています。石塔で重要文化財に指定されているのは七基しかなくそのうちの一つです。初重塔身の四方には四仏が配され、五層はそれぞれ、地・水・火・風・空の五大をかたどったものといわれています。
もちの木
樹齢約400年のこの木は、1603年豊臣秀吉の息子である秀頼の命を受け、家臣の片桐且元が観音堂、唐門、渡廊下を移築したときに、記念に手植えしたものです。
三重塔
江戸時代初期に焼失したと言われる三重塔が、2000年、実に350年ぶりに再建されました。再建は、中世以来竹生島の宮大工を務めてこられた阿部家に残されていた設計図を参考に、古来の工法に基づいて建築されています。
(国宝)唐門および観音堂
この唐門は、先ほど「もちの木」の項で紹介した片桐且元が、京都の東山にある豊臣廟(秀吉の廟所)から移築したものです。秀吉亡きあと、徳川家康の力が強くなり、豊臣廟の縮小を与儀なくされたため、遺構を守るために秀頼はこの地に移築したと言われています。
平成18年オーストリアのエッゲンベルク城で豊臣期大坂図屏風が発見され、その中にはこの唐門が付いた極楽橋が描かれていました。極楽橋は大坂城本丸の北方にかけられていた豪華な橋で、1600年豊臣廟へ移築されたことがわかっています。屏風の絵図からも判断してこの唐門は元々大坂城にあったものであり、現存する大坂城唯一の遺構であることは間違いないとされています。
平成25年から、唐門をはじめ観音堂などは修復工事されており、残念ながら現在はその遺構を見ることができません。(修復工事は平成31年3月31日までの予定)修復工事が終わり新たに葺き替えられた檜皮葺屋根や、塗り直された堂内の絵図が見られるのを楽しみに待ちましょう。なお、工事期間中も門に続く観音堂への拝観は可能です。
(重文)舟廊下
宝厳寺の観音堂と都久夫須麻神社を結ぶ渡り廊下である舟廊下。朝鮮出兵の時の豊臣秀吉の御座船(ござぶね)「日本丸」の船櫓を利用して建てられたことからこの名前がつけられています。
- 宝厳寺
- 滋賀 / 寺 / パワースポット / 縁結びスポット
- 住所:滋賀県長浜市早崎町1664−1地図で見る
- 電話:0749-63-4410
- Web:http://www.chikubushima.jp/
都久夫須麻(つくぶすま)神社
舟廊下を渡ると、都久夫須麻神社に出ます。本殿は伏見城の遺構とされ、柱や欄間に豪華な彫刻がなされています。竜神拝所では、かわら投げができます。素焼きの小皿に願い事を書き、岩場に立つ鳥居に向けて投げ、見事鳥居をくぐれば願い事が叶うとされています。
また、このかわら投げの場所は琵琶湖を一望できるビュースポットでもありますので、宝厳寺と合わせてぜひ訪れてみてください。
- 都久夫須麻神社
- 滋賀 / パワースポット / インスタ映え / 神社 / 縁結びスポット
- 住所:滋賀県長浜市早崎町1665地図で見る
- 電話:0749-72-2073
- Web:http://www.chikubusima.or.jp/