写真:ゆきたか大阪市の住吉大社は、大阪府内有数のパワースポットとして知られ、多くの参拝客が訪れます。周辺には、季節の花が美しい公園や飲食店街、レトロな商店街もあり、散策が楽しめます。電車で訪れやすいので、気分転換などにもおすすめです。
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住吉大社を参拝しよう
まずは、住吉大社(すみよしたいしゃ)にお参りしましょう。こちらは、全国に多数ある住吉神社の総本宮で、古くから航海の神様として信仰されてきました。お正月には200万人を超える参拝客が初詣に訪れる、大阪を代表する神社です。
市内の繁華街「なんばエリア」からは、南海電車で9分ほどと、電車でのアクセスも便利です。住吉大社駅で下車して東へ徒歩3分です。
路面電車でも訪れることができます。JRや地下鉄も乗り入れる天王寺エリアの「天王寺駅前」や展望台「通天閣」から近い「恵美須町」停留所から阪堺電車に乗り、「住吉鳥居前」で下車してください。
鳥居をくぐって進むと、反橋が見えてきます。住吉大社のシンボルともいえる橋で、太鼓橋とも呼ばれています。少し急な橋なので、ゆっくり慎重に渡ってください。この橋の左右には、楽に渡ることができる橋もかかっています。
橋の上からは、池や境内の樹木が眺められます。市街地にありながら、緑が多く、ホッとできる景観が魅力です。
さらに進むと社殿が見えてきます。本殿は、第一本宮から第四本宮まで、四つの建物からなるのが珍しいです。住吉造りという建築様式で建てらてた本殿は、文化7年(1810年)に造営されたもので、国宝にも指定されています。
境内には、多数の摂社、末社や祠もあります。子授けや資金調達の神として信仰される種貸社(たねかししゃ)や、良縁の神様である侍者社(おもとしゃ)などがあるので、お参りしてみてください。

- 住吉大社
- 大阪 / パワースポット / 神社 / 縁結びスポット / 観光名所
- 住所:大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89地図で見る
- 電話:06-6672-0753
- Web:http://www.sumiyoshitaisha.net/
住吉公園駅跡
住吉大社の参拝を終えたら、西側に歩いてみましょう。このあたりは、少しですが和菓子店やカフェなどもあり、門前町の雰囲気も感じられます。南海電車の住吉大社駅の高架下にも、店舗が入っています。
住吉大社駅の東隣には、小さな木造の建築物が見られます。こちらは、阪堺電車上町線のかつての終着駅であった、住吉公園駅(停留所)の駅舎です。
住吉公園駅は、現在の阪堺電車住吉駅付近から分岐し、住吉大社への参拝客を運んでいました。しかし、老朽化した線路の改修に多額の費用がかかることなどの理由により、2016年1月31日に廃止されました。
線路の跡地は駐車場などに転用されましたが、古い駅舎は現在でも残っています。1913年の開業から100年以上も建っているレトロな駅舎を見て、多くの人で賑わっていた当時を想像してみてください。
住吉公園
次に、住吉大社駅の西側にある住吉公園を散策してみましょう。こちらは、明治6年に開設された、歴史ある公園です。大阪でもっとも古い公園の一つとされていますが、園内はきれいに整備されており、地域の人々の憩いの場にもなっているようです。
公園の中央を通る広い道は汐掛け道(しおかけみち)と呼ばれており、かつては住吉大社の参道でした。大きな樹木がある通りは、普段は人も少なく、落ち着いた雰囲気です。ベンチが置かれ、散歩途中に休憩したり、読書をして過ごされている人の姿も見られます。
園内では、さまざまなの植物も見られます。春には、桜広場などで桜の花が楽しめるほか、シャクナゲの花が見られる花壇もあります。シャクナゲ花壇では、4月に白い花が、5月にはピンクの花が楽しめるそうです。
筆者が訪れた6月下旬には、アジサイやタチアオイといった初夏の花が見られました。また、小さなひまわりなど、数種類の花が咲いており、観賞している人の姿も見られました。
園内には、水辺や噴水などもあり、初夏などに歩くと涼し気な雰囲気がただよっています。南側の心字池には、たいこ橋や遊歩道もあるので、ゆっくりと散策するのも良いでしょう。
住吉高灯籠
住吉公園の西側の道路沿いに、大きな建造物が見られます。こちらは、住吉高灯籠(すみよしたかとうろう)と呼ばれる、日本最古の灯台です。鎌倉時代の創建と考えられますが、詳細は不明だそうです。
もともとはここから西に約200メートルの場所にあったそうですが、工事などの影響により、現在の場所に移築されています。現在はマンションやビルが建っていますが、当時は海岸近くにあたり、灯台としての役目を果たせていたそうです。

- 住吉公園
- 大阪
- 住所:大阪府大阪市住之江区浜口東1丁目1-13地図で見る
- 電話:06-6671-2291
- Web:https://www.toshi-kouen.jp/staticpages/index.php/s...
汐かけ横丁で飲食を楽しもう
汐かけ横丁は、住吉公園の一角に2024年7月にオープンした屋台街です。和カフェや中華、メキシコ料理など、個性豊かなお店が15店舗ほど入っています。
ちあキッチンsweets
ちあキッチンsweetsは、米粉を使った洋菓子や料理を提供しているカフェです。グルテンフリーの体にやさしいデザートプレートが店内で味わえるほか、米粉ロールケーキやシフォンケーキをテイクアウトすることもできます。
店内はカウンター席が5つほどとコンパクトです。屋外にテーブル席もあるので、店内が混雑しているときなどに利用すると良いでしょう。
スイーツやドリンクを色々と揃えていますが、お昼には週替わりのランチ(1,100円)もいただけます。筆者が訪れた際には、メイン料理が醤油こうじの鶏ムネ肉の竜田揚げか、国産サーモンとほうれん草のクリーム米粉パスタから選ぶことができたため、竜田揚げを注文しました。
適度に味付けされた竜田揚げは、サクッと揚がっており、おいしくいただけます。副菜には、醤油こうじの味玉、2種のきのこナムル、ツナと人参のシリシリ、れんこんチップスサラダが添えられています。健康を意識した内容ながら、メインの竜田揚げはボリュームもあるのがうれしいですね。こちらの竜田揚げは、単品のもの(5~6個入り500円)も販売されています。
兎茶や
「兎茶や」は、お団子や各種ドリンクがいただける和カフェです。苦と死(串)や災いをはらい、幸せを祈願するという「串はらい団子」には、お茶や生姜など、季節の餡が乗っており、好みに合わせて選べます。
串はらい団子のセルフ焼きセットも用意されています。自分で焼いて仕上げ、きな粉やみたらし、黒蜜で味わうのが面白く、人気を集めています。
コンパクトなお店が多い汐かけ横丁のなかで、こちらは60席確保されており、ゆっくりとお団子やお茶を味わうことができます。食事メニューのほか、夏にはかき氷も販売されるので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

- 住吉公園 汐かけ横丁
- 大阪
- 住所:大阪府大阪市住之江区浜口東1丁目1−13地図で見る
- Web:https://shiokake-yokocho.com/

- ちあキッチンsweets
- 大阪
- 住所:大阪府大阪市住之江区浜口東1丁目1-13地図で見る
- Web:https://www.instagram.com/chiakitchen_sweets/

- 兎茶や
- 大阪
- 住所:大阪府大阪市住之江区浜口東1丁目1-13地図で見る
- 電話:06-6690-7377
- Web:https://www.instagram.com/usagi.sumiyoshi/
粉浜商店街
今回、筆者は立ち寄ることができませんでしたが、地元のレトロな商店街を散策するのも良さそうです。住吉大社駅前から、お隣の粉浜駅(こはまえき)にかけてのびる「粉浜商店街」は、明治時代から続く歴史ある商店街で、惣菜や鮮魚、精肉など、さまざまな商品を販売するお店が軒を連ねます。
たこ焼きやうなぎ料理が味わえる飲食店のほか、レトロな喫茶店もあります。ゆっくりと散策し、帰りは隣の粉浜駅から電車に乗るのも良いかもしれませんね。

- 粉浜商店街
- 大阪
- 住所:大阪府大阪市住之江区粉浜3丁目-8地図で見る
- Web:https://www.kohama-shoutengai.com/
おわりに
住吉大社の周辺散策は、いかがでしたか?大阪の繁華街から少し離れるだけで、どこか懐かしい雰囲気が漂い、旅の気分が味わえるのではないでしょうか。駅からさほど歩かずに楽しめるので、気軽におでかけしてみてくださいね。















































