【スペイン・セゴビア】古代ローマ帝国と中世を感じる歴史の街

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• 歴史が凝縮！まるごと世界遺産の街・セゴビア
•    高台にある旧市街地・セゴビア
•    街のシンボル！古代ローマ帝国の遺物・水道橋がお出迎え
• 今も現役！中世へ誘う街の遺物たち
•    反逆者への敬意が残る！サン・マルティン広場
•    完成まで200年！街の貴婦人・セゴビア大聖堂
• 【番外編】注目！街の標識
•    こんなところに？太陽の門と月の門
•    あれ、日本語？親近感が湧く街の標識

歴史が凝縮！まるごと世界遺産の街・セゴビア

高台にある旧市街地・セゴビア

• 写真：トラベルライターローマ時代の水道橋
• 写真：トラベルライターセゴビアの街

スペインの首都・マドリッドから北へおよそ90kmほどのところにある、およそ6万人が住むセゴビア。

• 写真：トラベルライター麓の町
• 写真：トラベルライター遠くから見るローマ時代の水道橋

標高はおよそ1,000m。山の上に広がる古い街並みは、田舎の質素な麓からは想像もつかないほど、歴史を感じさせる建物や道がいくつもみられます。

街のシンボル！古代ローマ帝国の遺物・水道橋がお出迎え

• 写真：トラベルライター街のシンボル水道橋
• 写真：トラベルライター水道橋のわき

市街地の入り口にあり、名実ともに街のシンボルとなっている水道橋。

ローマ帝国が水を引くために作ったという水道橋が最初に作られたのは、日本の弥生時代…。およそ2000年前に作られたこの建造物に当時の文明の差を感じさせられそうです。1880年代まではこのままの状態で使われ、今もなお、水道管を設置して、水を供給し続けています。技術があまりに高度だったために悪魔の橋伝説も存在するのだとか。

夜、ライトアップされた水道橋を見ると、本当に悪魔が出てきそうな、そんな雰囲気です。

• 写真：トラベルライター見上げる水道橋

イスラム文明による破壊から修復されるという歴史を経たこの水道橋。橋の中央上にはマリア像、その下には十字架が設置されています。訪れたとき、ぜひ探してみてください。

今も現役！中世へ誘う街の遺物たち

反逆者への敬意が残る！サン・マルティン広場

• 写真：トラベルライターサン・マルティン広場(Plaza de San Martin)
• 写真：トラベルライターファン・ブラボ(Juan Bravo)像

中世の反乱の証が今もなお残るサン・マルティン広場(Plaza de San Martín)。1520年、ヨーロッパ最大の勢力となった神聖ローマ皇帝カール5世(兼スペイン王カルロス1世)に対して「コムネロスの乱」を起こした結果、ここセゴビアで処刑されたファン・ブラボ(Juan Bravo)の像が中央にたたずんでいます。広場の前の通りはファン・ブラボ通りと名付けられ、無謀ともいえるこの反逆者への敬意のようなものを感じます。

完成まで200年！街の貴婦人・セゴビア大聖堂

• 写真：トラベルライターセゴビア大聖堂

街の中心に位置するマヨール広場、そのわきに気品ある貴婦人のようにたたずむのがセゴビア大聖堂(Catedral)です。ファン・ブラボが起こした反乱によって破壊されたカテドラル(Catedral)を復活させようと、1525年に再建が始まりました。1768年に完成し、スペイン最後のゴシック建築と言われています。

そんな大聖堂を見たら、バルセロナにある「サクラダファミリア」の完成までに何十年も費やしていることなど、スペインの人が長い時間をかけて建物を作るのは、500年前から変わらない国民性なのかもなと、納得するかもしれません。

• 写真：トラベルライター静かな大聖堂
• 写真：トラベルライター大聖堂のステンドグラス

シンプルで神聖な空間をより神秘的に演出してくれるのは、宗教画をかたどった色とりどりのステンドグラス。堂内に差し込む光が床を華やかに彩ります。

• 写真：トラベルライター大聖堂の中

聖堂内の祭壇は、とてもきらびやか。黄金を基調とした、豪華ながらもなぜか温かみを感じる絵画…天井から床までセットで、思わず目を見張る美しさです。簡素だったり、絢爛だったり場所によって表情が変わる堂内にいると、時間がたつのを忘れてしまいそう。

• 写真：トラベルライター荘厳な大聖堂の中
• 写真：トラベルライター大聖堂の回廊

荘厳な堂内から回廊に出ると、別の眩しさが目に飛び込んできます。天気が良ければスペインの太陽を感じ、現実世界に引き戻されることでしょう。柱の影にいると、強い日差しとは対照的にカラッとした空気を感じて、ホッとできること間違いなしです。

【番外編】注目！街の標識

こんなところに？太陽の門と月の門

• 写真：トラベルライター街の建物
• 写真：トラベルライター古い建物を利用した街中

イスラム文化の影響を受けた街中の建物の壁は、特殊な装飾が施されていて美しいです。そんな建物の数々が現代的なお店と融合しているのがセゴビアの市街地。歩いているだけでも楽しめます。

• 写真：トラベルライターセゴビアの街の入り口
• 写真：トラベルライタープエルタデルソル

セゴビアの街の標識をよく見ると、太陽の門 プエルタ・デル・ソル(Puerta del sol)の文字…マドリッドにあるあの有名な太陽の門のことで、ここでは小道の名前となっています。

• 写真：トラベルライター月の門(Puerta de la Luna)の道

これに対するように月の門 プエルタ・デ・ラ・ルナ(Puerta de la Luna)通りもありますので、セゴビアを訪れた時に探してみてはいかがでしょう。

あれ、日本語？親近感が湧く街の標識

• 写真：トラベルライター日本語の道案内

ふと、市街地の道案内を見ると、日本語が…「ここはどこ？」と自分の居場所を再確認してしまう瞬間です。表示によっては、英語は無く、スペイン語と日本語だけのものもあります。

世界人口はおよそ75億、そのうち日本人口は1億2千万…どう考えても、観光客も住民も大半は理解できないはずなのに、あえての日本語、しかもカタカナで表現してくれるとは…。案内板を見ただけで、セゴビアの街に親近感が湧いちゃうかも！