写真:Olive那須の大自然の中、希少な動物たちに間近で会える場所。様々な工夫がされた展示内容や高度なパフォーマンスショーに夢中で時間があっという間に過ぎてゆきます。那須どうぶつ王国は想像を超える楽しさ盛りだくさんで老若男女楽しめます。
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「那須どうぶつ王国」とは?
栃木県の最北端に位置する那須どうぶつ王国。福島県の県境にも近い場所にあり、敷地面積は43ヘクタールで東京ドーム10個分という広大な面積を誇ります。王国では、150種600頭羽の動物たちに会うことができます。その中には、ホッキョクオオカミをはじめとする20種類もの絶滅危惧種を見ることもできます。
王国内は、起伏に富んだ自然の形状を活かして、「王国タウン」と「王国ファーム」という2つのエリアに分かれており、それぞれが小高い山の上に位置しています。山と山の間は谷で分断されている状態です。タウンとファームの行き来については後ほど詳しく説明しますね。王国内では、動物を驚くほど間近で見られたり、触れたり、一緒に写真を撮ったり、餌をあげることができるコーナーもあります。また、動物たちが繰り広げるパフォーマンスは、どれも筆舌しがたい楽しさです。
王国を楽しむ秘訣
動物好きなら、どの動物にも会いたいでしょうし、爬虫類が好きとか馬が好きとか、人それぞれに好みがあるのでお勧めは難しいのですが、それでも「那須どうぶつ王国」に来たら、ぜひご覧いただきたい動物やパフォーマンスがあるのでご紹介します。
それから、広い王国内での移動やショータイム、食事の時間やバスの待ち時間、ショッピングの時間などを考えると、一日いてもすべてを網羅するのが難しいのです。
そうなると自分の好みの優先順位とショータイムを考えて計画的に行動することが必要になってきます。予定が決まったら当日のパフォーマンススケジュールをチェックします。平日と週末では催行時間が違うので、事前に公式サイトで確認しておきましょう。パフォーマンス回数は、週末のほうが多くなるものもあります。悪天候の場合は中止になる場合もありますので、天気チェックも重要ですね。また冬季はファーム側が閉鎖になるので、詳しくは公式サイトをご覧ください。
王国タウン
入園はタウン側からになり、ファーム側に直接入園することはできません。熱帯エリアの動物たちに会える「熱帯の森」や「ウェットランド」など屋内施設がメインになっています。ショップ(2か所)があるのもタウン側になります。なかなか見られない貴重な動物がいるのもタウン側に多いので要チェックです。
王国タウンの必見ポイント
“幻の白いおおかみ”と言われるホッキョクオオカミや、愛嬌があって見ていても飽きることがないプレーリードッグ、国の特別天然記念物に指定されている日本固有種のニホンカモシカ、レッドリストで、「近絶滅種(CR)」に指定されているケープペンギンなどもぜひ見たいですね。
ウェットランドのワオキツネザルや鳥類は触れられそうなほど間近で見学できるのも楽しさ満点です。ジャガーでさえもアクリル越しではありますが、リラックスしている姿が間近で見られて、迫力満点。犬猫好きに嬉しい「わんにゃんリビング」もあり、人慣れしている犬や猫と戯れることができるコーナーは大人気です。
ネコ派にはたまらない
愛くるしい容姿から“砂漠の天使”と呼ばれるスナネコに、“世界最古のねこ”と言われ、歌まで流行って人気のマヌルネコなど離れがたい愛らしさです。国の天然記念物に指定されており、生息数は現在100頭ほどしかいないと言われるツシマヤマネコの姿も見ることができますし、かなり大きいですが同じネコ科に属するアムールトラや“狩りの達人”サーバルもいます。
王国ファーム
谷間をはさんでファーム側にあるのは、屋外型のパフォーマンス会場とカンガルーやアルパカ、羊たちのファーム、猛禽類の展示室となります。ラクダや馬のライドを楽しめるのもファーム側になります。
王国ファームの必見ポイント
ファーム側は貴重な動物と言うよりは、身近な動物たちと会えるエリアですが、それでも世界一かわいい羊と言われるヴァレーブラックノーズシープやハクトウワシにカンガルー、フタコブラクダなど、他では体験できないライドやふれあいが楽しめます。
給餌体験ができるスポット
那須どうぶつ王国には、間近で動物にエサをあげられるスポットがいくつかあります。人懐っこい馬や羊への餌やりは想像の範疇だと思いますが、ここでは、ふわふわもこもこのアルパカやアザラシ、ペンギン、水鳥にもエサをあげることができて、ちょっとした飼育員さん気分です。
さらにカピバラエリアでは、自由に闊歩するカピバラたちに近づいて餌やりはもちろん、タッチすることもできるのです。エサはすべて有料(¥100~)になっています
必見のパフォーマンスショー
ニュージーランドファームショー
本場ニュージーランドのファームショーが緑豊かな草原の中で繰り広げられます。愉快で楽しいパフォーマーと羊たち、そして賢い牧羊犬とのやり取りに笑いが止まりません。時には観客を巻き込んでのパフォーマンスは、ほのぼのまったりと楽しむことができます。
フリッパーズ
オットセイのすぐれた動体視力や運動能力に驚かされるフリッパーズは、アクアステージで楽しむことができます。愛らしいしぐさや豪快なジャンプの披露に拍手が巻き起こります。
ザ・キャッツ
ネコを飼っている方や猫好きは必見のザ・キャッツ。猫の能力の高さとパフォーマンスの素晴らしさに、ただただ驚くばかりです。猫は大きな物音に敏感だったり、初めてのことに慎重だったりします。そんな猫が大勢の観客の前でパフォーマンスを披露するのです。玉乗りや綱渡り、観客の膝に乗りながらの移動など、「なぜできる?」の言葉が頭の中でぐるぐるしてしまいます。
BROAD
さいごにご紹介するのがバードショーのBROAD。時間がなくてもこれだけは見てほしい必見のパフォーマンスショーです。那須の大自然に囲まれた環境を存分に生かしたショーになっていて、パフォーマーの合図で向かいの山から飛んでくる光景では、一気に心を鷲づかみにされます。
観客の頭上ぎりぎりを往復するハクトウワシの大きさや羽ばたく音など感動ものです。色鮮やかで美しいコンゴウインコや忍者のように羽音をさせずに飛ぶフクロウなど、パフォーマンス時間があっという間に感じるほど楽しいショーです。
王国内の移動は?
どうぶつ王国は東京ドーム10個分もの広大な広さなので施設内の移動が大変です。もちろん体力に自信のある方は徒歩移動も可能ですが起伏のある山道は大変そうでした。王国内の乗り物には、わんにゃんバス(無料)、王国リフト(片道500円)、トラクターバス(無料)があります。わんにゃんバスは随時運行していますが、他は曜日や天候によって運休もあるようなので要問合せとなります。わんにゃんバスは数台のバスでピストン輸送されますが、平日でも団体客や地元客の遠足などが重なるとバスの待ち時間も必要です。
王国内のレストランは5カ所
王国内にある飲食店はカフェも含めて5カ所となります。タウン側にレストランとカフェ、バーベキューガーデンの3か所。ファーム側に2か所となっています。
タウン側の「ヤマネコテラス」と「バーベキューガーデン」は絶景を見ながらお食事が楽しめます。「ヤマネコテラス」で提供される白飯はツシマヤマネコ米が使用されています。食事をすることでツシマヤマネコの保全活動につながるそうです。
ヤマネコパンがついたヤマネコランチや、マヌルネコをイメージして作られたまぬラーメンは美味しくて可愛いランチでした。
アルパカの丘前にあるBOCCA(牧歌)やオリジナルカレーが自慢のメェーメェーキッチンは、ファーム側にあり、どちらもオープンスタイルなのでお天気の良い日は青空の下で気持ちよくお食事が楽しめそうです。
ショップも必見
動物好きならショップは必見です。那須どうぶつ王国オリジナルのグッズや動物イラストのグッズが盛りだくさんです。アメリカの国立公園で販売されているようなワイルド系の物から、可愛らしい物、きもかわ系の物までバラエティも品ぞろえも豊富に販売されています。
「那須どうぶつ王国」へのアクセス
最寄り駅は、那須塩原駅か新白河駅になりますが、那須塩原駅からですと、専用のシャトルバスが道の駅(友愛の森)やホテル(ホテル エピナール那須)を経由しながら運行しています。詳しくは公式サイトをご覧ください。
少々行きづらい場所ではあるので、可能であれば自家用車やレンタカーだと時間のロスもなく便利です。駐車場は1台¥1,000になります。
◎電車の場合
那須塩原駅よりシャトルバスで約1時間10分
◎車の場合
那須塩原駅より車で約50分
那須ICより車で約30分
この記事を書いたライターより一言
「全国にある動物園みたいかな?」「ちょっとしたタッチコーナーがあるのかな?」そんな想像を見事に裏切る那須どうぶつ王国。動物園とは一味も二味も違う楽しいスポットです。子供連れでもないのに、楽しすぎて予定滞在時間を大幅に超えオープンと同時に入園、閉園間際までエンジョイしてしまった楽しすぎる王国でした。ファミリーや動物好きなら夢中になること間違いなしです。(olive)

- 那須どうぶつ王国
- 那須町(那須郡) / 動物園
- 住所:栃木県那須郡那須町大島1042-1地図で見る
- 電話:0287-77-1110
- Web:http://www.nasu-oukoku.com/




























































