【青森県深浦町】大自然の造形を満喫！JR五能線で途中下車

この記事の目次表示

• 【深浦駅】海にそびえる大岩に登る
• 【ウェスパ椿山駅】絶景と名湯を心ゆくまで
• 【千畳敷駅】大自然が生み出した奇勝・千畳敷
• 【番外編】新鮮なマグロは絶品！深浦マグロステーキ丼

【深浦駅】海にそびえる大岩に登る

• 写真：トラベルライター大岩

深浦駅を出るとすぐ目の前に日本海が見えます。そして、右手の海上にそびえる巨大な岩が、絶景スポットとして知られる大岩です。海沿いの道を進んでいくと大岩につながる遊歩道の入口があるので、まずはそちらへ向かいましょう。

大岩への遊歩道は左右を海に挟まれていて眺望抜群。海水は透明度が高く、海底まではっきりと見えます。5分ほどで岩にたどり着きますが、道はまだ終わりません。なんと、洞穴をくぐって岩の上に出ることができるのです。滑らないように注意しつつ階段を上っていきましょう。

岩の上から眺める360度のパノラマは圧巻。南には白神山地、北には奇岩が連なる海岸線、東には深浦の町並みを望むことができます。深浦駅からの所要時間は10分ほど。手軽に楽しめる絶景スポットです。

• 写真：トラベルライター道の先に洞穴が！
• 写真：トラベルライター岩の頂上からの眺めは抜群！

【ウェスパ椿山駅】絶景と名湯を心ゆくまで

• 写真：トラベルライター白神展望台から白神山地を望む

ウェスパ椿山は深浦町にあるリゾート施設の名前。開業に合わせて設置されたウェスパ椿山駅の周辺にコテージや温泉、物産館「コロボックル」などさまざまな施設が建ち並んでいます。

中でも珍しいのが、物産館の裏手から急斜面を上っていく小さなモノレール。このモノレールに乗れば、窓からの眺望を楽しみながら高台にある白神展望台へ行くことができます。運行は1時間に1本(冬季運休)で、チケットは物産館のカウンターで購入します(往復500円)。

白神展望台までの所要時間は片道およそ15分。高度が上がるにつれて周囲の景色は変わり、やがて林の中に入っていきます。時にはカモシカなどの野生動物が見られることもあるとか。

• 写真：トラベルライター展望モノレール「しらかみ号」
• 写真：トラベルライター展望モノレール「しらかみ号」の内部
• 写真：トラベルライター展望モノレール「しらかみ号」からの眺望

展望台では下りモノレールの発車まで30分ほど時間があるので、四方の眺めを存分に楽しめます。南側には白神山地が広がり、西側にはウェスパ椿山の建物が小さく見え、その先は大海原。東側は平原で、風力発電のための風車が点在しています。ちなみに白神展望台の敷地にも風車がありますが、こちらは現在稼働していないそうです。

• 写真：トラベルライター白神展望台から見えるたくさんの風車

もうひとつ、ウェスパ椿山で忘れてはいけないのが温泉です。展望温泉「鍋石温泉」のお湯は源泉100%かけ流しで、すべすべした触感がたまりません。展望風呂から望む日本海の眺めは素晴らしく、春から秋の好天時にはドーム型の窓が開き、爽やかな風を浴びながら温泉に浸かることができます。

そのほか多彩なお土産が揃う物産館「コロボックル」や昆虫館、ガラス工房など魅力的な施設がいっぱいで、何時間いても飽きることなく過ごせます。

【千畳敷駅】大自然が生み出した奇勝・千畳敷

• 写真：トラベルライター千畳敷

千畳敷駅のすぐそばにある奇勝・千畳敷は、寛政4年(1792年)の大地震によって隆起したといわれる広大な海岸段丘です。弘前藩の殿様がここに千畳の畳を敷いて宴を催したという伝承からこの名が付けられました。

この伝承からは平坦な地形が想像されますが、実際は岩の大きさによってかなりアップダウンがあり、ほんの1m先へ行くのに迂回しなければならないことも。しかし、進めば進むほど景色は変わっていき、入り組んだ岩と日本海がさまざまな姿を見せてくれるので、全体を歩いて巡るのがおすすめです。

千畳敷ではウミネコなどの海鳥が飛び回り、賑やかな鳴き声が聞こえてきます。また、岩の隙間ではカニを見ることができます。

• 写真：トラベルライター海鳥も人もいっぱい
• 写真：トラベルライター岩の隙間にはカニの姿が

ここは夕日の美しさでも知られ、「日本の夕陽百選」のひとつに選ばれています。駅のすぐそばにあり、数十分の途中下車でも自然の造形美を楽しめる人気スポットです。

• 写真：トラベルライター夕暮れの千畳敷
• 写真：トラベルライター千畳敷駅方面を振り返る

【番外編】新鮮なマグロは絶品！深浦マグロステーキ丼

• 写真：トラベルライター深浦マグロステーキ丼（ウェスパ椿山のレストラン「カミリア」にて）

深浦はグルメも魅力。特に青森県でトップの水揚げ量を誇るマグロが名物で、平成25年(2013年)からは新・ご当地グルメとして「深浦マグロステーキ丼」が売り出されています。誕生から5年あまりで売り上げ19万食という人気沸騰中のメニューです。

「深浦マグロステーキ丼」は町内にある7つの店で味わうことができ、おおよその内容は統一されています。深浦産の新鮮なマグロは刺身、片面焼きステーキ、両面焼きステーキの3つの方法で味わいます。丼も深浦産長いもが入ったもの、錦糸卵が入ったもの、マグロ節が入ったものの3種類。お吸い物やデザートは各店こだわりの味が楽しめます。

値段はどの店でも税込1,500円。産地ならではのお手頃価格でマグロを堪能できます。深浦を訪れた際にはぜひ味わってみてください。