青森
青森観光
自然景勝地を多く有する、日本一のりんご生産地

【青森】世界遺産!「三内丸山遺跡」ガイドツアー体験レポート

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:29都道府県

2021年11月21日更新

437view

お気に入り

写真:SF_logbook

2021年7月、日本の新たな世界遺産の一つに「北海道・北東北の縄文遺跡郡」が認定されました。三内丸山遺跡は、青森市にある縄文時代の大変貴重な遺跡で、世界遺産に認定された遺跡群の中でも最大級の大きさです。ここでは縄文時代の理解を深め、タイムスリップしたかのような体験ができるボランティアガイドツアーが毎日開催されています。

この記事の目次表示

三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)とは?

三内丸山遺跡は、青森県青森市にある縄文時代の遺跡です。1992年から始まった発掘調査で、縄文時代前期~中期(今から約5900~4200年前)の大規模な集落跡が見つかりました。2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡郡」の構成要素としてユネスコの世界遺産に認定されています。

  • 写真:SF_logbook

施設内は、当時の暮らしを再現した「縄文のムラ」と、出土品を展示した「縄文時遊館」の2つのエリアに分かれています。5000年前の貴重な資料が盛りだくさんの遺跡です。

縄文のムラ、ボランティアガイドツアー

  • 写真:SF_logbook

2つのエリアのうち「縄文のムラ」では、三内丸山応援隊が遺跡のガイドをしてくださり、縄文時代へタイムスリップしたかのような貴重な体験ができるツアーが毎日実施されています。参加は無料。ツアーの開始時刻は公式サイトを確認してくださいね。

ツアーでは、1時間ほどかけて11か所を周ります。長いようですが、歩いているとあっという間です。以下では、ツアーのハイライトをご紹介します!

ハイライト①:道路跡を通って、縄文のムラへ

  • 写真:SF_logbook

総合案内のある「縄文時遊館」から出発し、ガイドと縄文のムラへ向かいます。ムラまでの道は、当時の道路跡が見つかった場所の上に設定されており、実際の道幅を再現しているのだそうです。

  • 写真:SF_logbook

ツアーの冒頭に、遺跡の広さや公開範囲、見つかった当時の状況などの分かりやすい説明があります。

ハイライト②:竪穴建物の復元

縄文時代の住居と言えば、「竪穴式住居」だとご存知の方も多いでしょう。地面を掘って床を造り、柱を立てて、屋根をかけた構造です。時代や地域によって、屋根のスタイルは変わっていたと想定されています。こちらでは、茅葺き、樹皮葺き、士葺きのそれぞれのスタイルの復元を見ることができます。

  • 写真:SF_logbook
  • 写真:SF_logbook

実際に大人3人程が入れるスペースも。中に入ると、保存のために燻しを行なっているため、燻製のような匂いがします。

ハイライト③:掘立て柱の建物

地面に炉や床などの跡が見られないことから、高床式の建物が並んでいたと想定されています。食べ物などを備蓄するための倉庫として使われていたそうです。

  • 写真:SF_logbook

ガイドによると、ジブリの有名な作品『もののけ姫』で冒頭に出てくる主人公の住む村の建物は、こちらがモデルになったとも言われているそうです。

ハイライト④:大型掘立柱建物の復元

  • 写真:SF_logbook

三内丸山遺跡のアイコン的な存在が、こちらの建物。直径2m、深さ2mの巨大な柱の跡が規則正しく並んだ状態で発見されました。屋根のスタイルは諸説あるため、現在は復元されていません。

  • 写真:SF_logbook
  • 写真:SF_logbook

当時の技術では考えられないほど、正確な幅感覚で柱が配置されており、柱は若干内側に傾いて設置されています。驚くべきことにこの技法は、現在の建築技法でも取り入れられているものです。縄文の時代にこれほど大きな建造物を建てることがいかに大変な事であったのか、想像できますね。

ハイライト⑤:大型竪穴建物の復元

  • 写真:SF_logbook
  • 写真:SF_logbook

こちらの建物は、長さ約32m、幅9.8m、床面積250㎡あり、大型竪穴建物として日本最大のものです。集会所として機能していたようで、共同で作業をする施設として使われていたと想定されています。

ツアーはここで終了、解散となります。解散後は、縄文時遊館に戻ってもよし、ムラを散策してもよしなので、ツアー参加者はそれぞれのスケジュールで遺跡内を見学できます。

三内丸山遺跡ボランティアガイドツアー
・所要時間:50〜60分
・参加費用:無料
三内丸山遺跡
青森市 / 遺跡・史跡 / 観光名所 / 子供が喜ぶ / 春のおすすめ観光スポット / 夏のおすすめ観光スポット / 秋のおすすめ観光スポット / 遊び場 / 世界遺産 / ツーリング
住所:青森県青森市三内丸山地図で見る
電話:017-781-6078(内丸山遺跡 縄文時遊館)
Web:http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/

この記事を書いたトラベルライターから一言

今回は、世界遺産となった三内丸山遺跡の無料ツアーをご紹介しました。縄文時代は、1万年ほど続いた時代とされていますが、史実を記したものが残っておらず、その多くが謎に包まれたままです。遺跡に精通したガイドのツアーでタイムスリップしたかのような体験をされてみてはいかがでしょうか?(SF_logbook)

次のページを読む

青森の旅行予約はこちら


青森のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

青森のホテルを探す

青森の航空券を探す

(青森空港)

(三沢空港)

青森の現地アクティビティを探す

青森のレンタカーを探す

青森の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


日本のおすすめパワースポット24選!全国の最強パワースポット特集

日本の総氏神のように信仰される天照大御神をお祀りする伊勢神宮や、”願いが叶うパワースポット”として有名な来宮神社、全体が最強パワースポットと言われる皇居など、日...


食べ歩きが楽しい!東北のグルメな観光スポット15選

レトロな温泉街で食べ歩きできる「銀山温泉」や、牧場グルメが満喫できる「小岩井農場」、賑わいある雰囲気の中に多彩な味が揃う「舘鼻岸壁朝市」など、食べ歩きを楽しみた...

6月の国内おすすめ旅行先13選!梅雨でも楽しめる観光地特集

梅雨を迎える6月。雨が似合うアジサイ名所や苔庭など、梅雨時だからこそ楽しめるスポットが日本全国にあります。6月のお休みにおすすめの国内旅行先をご紹介します。

【2023】8月の国内おすすめ旅行先20選!夏休み旅行にぴったりな観光地特集

真夏の猛暑でも出かけたくなる夏でも涼しい避暑地・観光スポットや、夏は一層美しく見える絶景スポットなど、8月のお盆休みや夏休みにおすすめの国内旅行先をご紹介します...

三途の川の先の世界を疑似体験!?青森の霊場「恐山」

本州北の果て、青森県下北半島にある霊場・恐山。“三途の川”や“地獄”、“極楽”を彷彿とさせる風景が広がり、まるで死後の世界を疑似体験するようです。この記事では、...

この記事を書いたトラベルライター

離島旅、海好きトラベルライター
旅の中で見つけたおすすめスポットや、グルメ情報、お土産に最適なアイテムをご紹介していきたいと思っています!!
https://www.instagram.com/sf_logbook/

【アメリカ】In-N-Out Burgerの裏メニュー、一挙にご紹介!

In-N-Out Burger(イナウトバーガー)は、アメリカ、カリフォルニア生まれの人気ハンバーガーチェーン店。フレッシュな商品を提供することにこだわった日本...


【ドイツ】『進撃の巨人』のモデルの街、ネルトリンゲンを巡る旅

ミュンヘンから、電車で2時間ほど北上したところにある都市「ネルトリンゲン」。隕石が落下した跡にできたこの街は、日本でおなじみの漫画『進撃の巨人』のモデルとなった...


【アメリカ】高品質!コスパ良し!ホールフーズで買えるオーガニックスキンケアブランド

以前、「【アメリカ】アマゾンが買収で話題!! 健康志向のスーパー、ホールフーズの魅力!!」の記事でもご紹介しましたが、地産地消をテーマにオーガニックにこだわった...

【ハワイ】マストバイ!大人気ボトルブランド、ハイドロフラスクをご紹介

アメリカ、オレゴン州生まれのステンレスボトルブランド「Hydro Flask(ハイドロフラスク)」をご存知でしょうか。スタイリッシュで保温性に優れたボトルは、ド...

出張サラリーマン必見!!女性が喜ぶアメリカ土産 〜サンフランシスコ編〜

シリコンバレーが近く、IT企業やスタートアップが集まるサンフランシスコ。最新のテクノロジーやビジネスのトレンドの発信地として注目度が高く、日本からの出張サラリー...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります