毎年、冬の恒例イベントとして世界中から注目が集まるヴェネツィアのカーニバル。カーニバルの時期のヴェネツィアでは、露天商をはじめ、いたるところでマスケラ（仮面）が売られ、思い思いの仮装を楽しむ人々で街中が溢れかえります。今回は、まるで中世の世界にタイムスリップしてしまったかのような体験が出来る、冬のヴェネツィアをご紹介したいと思います。
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ヴェネツィアのカーニバル「マスケラータ」の歴史
イタリア語では「mascherata（マスケラータ）」と呼ばれるこのカーニバルが開かれるのは、例年2月前後の謝肉祭の時期。
世界三大カーニバルのひとつに数えられるヴェネツィアのカーニバルは、アクイレイアの総主教との抗争にヴェネツィアが勝利した1162年、勝利を祝う人々がサン・マルコ広場に集って踊り始めたのが最初と言われており、ヨーロッパの中でも古い歴史を持っています。
カーニバルはヴェネツィアが世界屈指の海洋国家として発展するにつれて本格化し、祝祭都市としてピークを迎えた18世紀には、人々が仮面をつけ身分関係なくお祭り騒ぎをする様子がヨーロッパ中で有名になっていたようです。
写真：トラベルライター
しかし、ナポレオンの侵攻によるヴェネツィア国家滅亡とともに、カーニバルの歴史も一度は途絶えてしまうことに・・・
ヴェネツィアをあげてのイベントとして再復興されたのは1979年と、わりと最近のことなのです。
- 写真：トラベルライター
現在は、再び世界中からの関心を得て、毎年300万人以上もの人々が訪れる花形イベントとなっています。
お気に入りの仮面を見つけてカーニバルの一員に！！
この時期のヴェネツィアは、街中のいたるところでマスケラと呼ばれる仮面が売られています。
- 写真：トラベルライター
マスケラはどこのお店でも10ユーロ（≒1,300円）前後から多種多様に販売されているので、ぜひお気に入りの仮面を購入して、カーニバルの一員になりましょう！！
マスケラを付けて街を歩けば、そこはもう中世の世界。
美しい街並みに豪華な衣装を着た人々が行き交う様は、まるで動く絵画でも見ているかのような気分です。
街ごと中世にタイムスリップしてしまったかのような、この時期ならではの不思議な世界観を存分に楽しみましょう！！
仮装した人々が集うサン・マルコ広場
カーニバルを楽しむ上で一番のお勧めスポットは、なんと言ってもサン・マルコ広場です。
- 写真：トラベルライター
ナポレオンやゲーテが世界一美しい広場と賞賛したことでも知られるサン・マルコ広場は、サン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿、鐘楼などの人気観光スポットに面したヴェネツィアの中心地。
カーニバルの期間は、日の出前から仮装した人々が集い、様々なイベントが開催されます。夜は美しいイルミネーションも灯されるので、時間をおいて何度か訪れてみるのも面白いかもしれません。
衣装チェンジでカーニバル上級者の仲間入り！！
もっと本格的に中世の世界観に溶け込みたいという方は、お気に入りのドレスや仮装用の衣装を日本から持参するのもオススメです。
- 写真：トラベルライター
もちろん現地の貸衣装を利用することも出来ますが、当日の飛び入りはたいへん混み合いますし、本格的なドレスはお値段も張りますので、現地で貸衣装を利用したい場合は、事前にリサーチしてお店に予約を入れておくとスムーズです。
せっかくなら思い切り仮装して、本格的なカーニバルを楽しんでみませんか？
