いまや日本人の食生活にすっかりなじんでいるイタリアン・グルメ。女子会に人気のレストランから、コンビニには幾種類ものパスタが並び、ピザの宅配もおなじみですね。でも、やっぱり本場で味わうイタリアンは格別です。イタリア人の信条は「愛と歌と食べる事」。そんな、楽しくて美味しい国、イタリアで、ブオーノ!(Buono:おいしい!)を連発しちゃいましょう!
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イタリアで食べる前の基礎知識
イタリアンレストランの種類
- リストランテ(Ristorante)・・・高級レストランが多くコース主体。予約もドレスコードも必須。
- トラットリア(Trattoria)・・・リストランテより気取らず、手頃な料金で家庭料理が味わえる。
- オステリア(Osteria)・・・トラットリアよりさらに庶民的な食堂といった雰囲気。
- ピッツェリア(Pizzeria)・・・ピザの専門店でありながら、パスタなども頂ける。
- エノテカ(Enoteca)・・・ワイン専門店に併設されているワインバー。
- バール(Bar)・・・最もカジュアルで気楽に軽食を楽しめる。コーヒーからアルコールもあり。
イタリアン コース料理の流れ
- アンティパスト(Antipasto)・・・前菜
- プリモ・ピアット(Primo Piatto)・・・パスタ、リゾット、スープなど。
- セコンド・ピアット(Secondo Piatto)・・・メインディッシュ。魚か肉を選ぶ。
- ドルチェ(Dolce)・・・デザート。一般的には、エスプレッソと頂く。
フルコースは無理という場合は、前菜とパスタ、前菜とメインという組み合わせでも大丈夫です。
イタリアでの食事の時間
海外の他国同様、イタリアもやはり遅めです。ランチタイムは、12~15時ぐらい。ディナータイムは、19時30分~23時ぐらいになります。
バールにも挑戦
イタリアでは、ぜひバールにも挑戦してください。表記は「Bar」だけれど、お酒だけではなく、コーヒーのみや食事も楽しめるので、気軽に活用したいところ。
店にもよりますが、ビュッフェ方式のところ、カウンターに料理が並んでいるところは、見て判断できるので、ハードルが低いですね。営業時間も、朝から開店する店が多く、朝食から夕食まで使えます。
また街歩きの最中、休憩がてらトイレを貸してもらえるのも心強い味方ですが、注文してから借りるのがマナーです。
注文とお支払い
まずレジで注文したいものを告げて料金を支払います。レシートを受け取ったら、カウンター内のバリスタに提示して注文。出来上がりを待てばOKです。
そこで、注意点が一つ。カウンターで立食ではなく、席に座りたいという場合はレジでその旨を伝えましょう。テーブル席では、同じコーヒーでも加算されて2~4倍になるので注意です。
必食のイタリアン・グルメ
美味しいものは数々ありますが、滞在中これだけは食べて頂きたいもの、イタリアといえばこれ!という定番メニューを揃えました。皆さん、すでにご存知とは思いますが。
ピザ:Pizza
ピザはナポリが本場です。生地が厚めで、ふちが熱で膨張し膨らんでいるのが特徴。次に有名なのがローマピザで、ナポリと反対に薄い生地が特徴です。
パスタ:Pasta
クリームソースにイカ墨、シーフードたっぷりのソースと、パスタも具材も味付けも多種多彩だけれど、やはりイタリアの定番といえばトマトソースかも。各店で使用するトマトも違い、こだわりのレシピがあるようです。食べ比べるのも楽しいですね。
パニーノ:Panino
イタリアのランチと言えばパニーノ。他のものは食べなくても、これだけは食べてほしいと思う一品です。生ハムやチーズ、オムレツを挟んだタイプなど、具材もパンの種類も豊富で迷ってしまいます。町中はもちろん、空港のカフェまで、美味しいパニーノだらけです。
生ハム:prosciutto
イタリアの生ハムの歴史は、古代ローマ時代にまでさかのぼるのだとか。熟成された塩辛い生ハムは、ワインとの相性も抜群です。
ジェラート:Gelato
イタリアの街歩きは、ジェラート抜きに語れません。店舗によって、季節のフルーツを扱った物など、色もフレーバーもいろいろ。見ているだけでワクワクしますね。
ドルチェ:Dolce
コース料理最後のお楽しみはドルチェですが、バールやカフェでも気軽にドルチェを楽しめます。日本でも根強い人気のティラミスは、イタリアでもドルチェの王道。季節のフルーツをあしらったタルトも人気で、イタリアではトルタと呼びます。
コーヒー:Caffe
イタリア人のコーヒー好きは有名ですね。ぜひ、イタリアンカフェも愉しんでみましょう。イタリアでカフェ(Caffè)といえば、エスプレッソが定番ですが、圧縮抽出したもので、苦味が強いので、苦手な方は、好みのコーヒータイプを覚えて行きましょう。
- カフェ・ルンゴ(Caffe Lungo)・・・エスプレッソのお湯多め。日本のコーヒーに一番近い。
- カフェ・マキアート(Caffè macchiato)・・・エスプレッソに少量の泡立てミルク
- カプチーノ(Cappucino)・・・エスプレッソと泡立てミルク同量。
- カフェ・ラテ(Caffè latte)・・・エスプレッソとホットミルクを同量。
- ラテ・マキアート(Latte macchiato)・・・泡立てたミルクにエスプレッソ少量。
もちろん、紅茶(Tè caldo)やジュース(Succo)などもあるので、コーヒーが苦手な方でもご安心を。
南イタリアを観光した際は、搾りたてのオレンジジュースも絶品なのでお勧めです。
おわりに
イタリアで食べるための基礎的な情報をご紹介しました。南北に長いイタリアは、同じ料理でも地方によって、使う食材や味付け、調理法が様々です。そんな違いも楽しみながら味わってください。
観光客ではなく、地元民に人気な店がお勧めです。美味しい料理に出会えますように!