多くの世界遺産をもち、映画『ローマの休日』の舞台ローマや、水の都で有名なヴェネツィア、ファッションの街ミラノにシチリア半島・・・と、訪れたい街が沢山そろった美しい国イタリア。その中でも、見落とされがちな街"トリノ"。聞いたことはあるけれど、という方は多くいると思いますが、世界一高い場所にある博物館で、展望台でもあるモーレ・アントネリアーナからの景色は一見の価値ありです。今回はミラノから南へ、少しトリノまで足を伸ばしてでも見てもらいたい絶景をご紹介します。
この記事の目次表示
まずは見てください、圧巻の景色!!
こちらが、モーレ・アントネリアーナ展望台からの景色です。トリノ市内にはこのモーレ・アントネリアーナ以外に高い建物がなく、遮るものがないので、天気のよい日には遠くまで見渡せます。冬は雪をかぶった山、夏は青い空に入道雲と、どの季節にいっても本当に綺麗です。
下を見下ろせばヨーロッパらしい赤い屋根が並び、山側にはポー川というイタリアで一番長い川が流れています。その長さ約650km、アドリア海まで延々と続いています。クルーズもできるので、そちらもおススメです。流れる説明アナウンスを英語で聞けるヘッドフォンも貸出してくれますよ。
少し話がそれてしまいましたが、外からみても美しいモーレ・アントネリアーナと、そのトップにある展望台からの360度の景色は、わざわざ他の都市から足を伸ばしてでも一見の価値があると思います。
また、その展望台まで行くエレベーターがシースルーになっているのもポイント。上から博物館内をみられるので面白いのですが、高いところが苦手な方は注意してください。
モーレ・アントネリアーナについて
トリノのアイコンと呼ばれ、トリノっ子に親しまれている「Mole Antonelliana」は、国立映画博物館を有し、世界で一番高い博物館ともいわれています。
この外観の美しさと高さは街のどこにいても見つけやすく、街歩きをする際、方向が一目でわかるのでありがたい存在です。さらにいつも目に入るとなると、段々と愛着がわいてくるように思います。
夜になるとライトアップもされ、荘厳な風貌に変身します。閉館後は博物館には入れませんが、博物館見学後少し街を歩いたり、軽食のフォカッチャを食べたり、ジェラートを食べたりしながらライトアップされるのを待つのはいかがでしょうか。
夏季に筆者が訪れたとき、ライトアップは24時までと結構遅くまでやっていたので、食事を済ませたあとの街歩きコースに入れてもいいですね。
モーレ・アントネリアーナは、トリノでは有名な観光スポットなので、チケットを買うために行列ができる事があります。話によると20分くらいで済む日もあれば、1時間かかる日もあるようで、朝早めに行く、もしくは時間に余裕をもって臨んだほうがいいと思います。
また行く日が決まっている場合であれば、公式HPよりオンラインでチケットの事前購入が可能です。オンシーズン時、週末はどうしても混んでしまうので、オンラインチケットの購入がおススメです。
国立映画博物館について
展望台へのぼった後はそのまま博物館へ、上からぐるぐると降りていく形で見学コースができています。もちろんチケットはここでも必要ですので、展望台と博物館両方のチケットを買った方はなくさないようにしましょう。
こちらの映画博物館は、世界有数の映画関連のコレクションを誇り、映画を見るのが好きな方ならもちろん、作成側であったり動画編集に興味がある方まで、多くの方に楽しんでいただけるかと思います。
映画の起源に触れ、アニメ、CGの世界まで網羅された展示物をみながら、実際に使用された数々の品を、映画を思い出しながら歩いてみる。そんな風にしながら映画の世界にどっぷり浸かっていると、あっという間に時間が過ぎてしまいますよ。
ミッキーマウスのディズニーや、バッグスバニーとトゥイーティで有名なLooney Tunesに関する展示もあるので、お子様にも楽しんでもらえること間違いなしです。またリクライニングシートが並ぶ上映スペースは、常に映画が流れているので、休憩がてら映画をみることもできるようになっています。
最後に
いかがでしたでしょうか、時期により雰囲気も変わるので、ぜひ様々な顔のモーレ・アントネリアーナを見つけてください。魅力的なモーレ・アントネリアーナを一目見に、イタリアへご旅行の際はトリノまで足を伸ばしてみてはいかがですか??
基本情報
開館時間
月曜日~日曜日(火曜日を除く)9:00~20:00
※火曜日定休日、土曜日のみ23:00まで
またホリデーシーズンは異なる場合がありますので、必ずホームページより確認をお願いします。
料金
博物館へのリフト€10(約1,300円)
展望台へのリフト€7(約900円)
博物館・展望台両方で€14(約1,800円)
- モーレ・アントネリアーナ
- イタリア / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Via Montebello, 20, 10124 Torino地図で見る
- Web:http://www.museocinema.it/en/museo-e-mole-antonell...