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[9]函館湾を一望できる「カフェ元町」で休憩はいかが?
自由に休憩できる「カフェ元町」
「カフェ元町」は、5代目相馬哲平ご夫妻の居住エリアをカフェにしたものです。ご覧のように窓からは函館湾を一望することができる落ち着いた空間となっています。このカフェは、なんと自由にコーヒーをいただくことができます。
ミシュランガイドで紹介された、老舗すき焼き専門店「阿佐利」のお弁当はいかが?
明治34(1901)年開業以来、多くの人を引きつけてやまない老舗すき焼き専門店「阿佐利」(「ミシュランガイド北海道2017特別版」にも掲載)ですが、そちらのお弁当と入館料がセットになったプランもあり、見晴らしの良いこちらのカフェでいただくことができます。
- 予約方法や4名以上の場合などの詳細は、こちらでご確認ください。
[番外編] 函館市内に点在する、初代相馬哲平氏ゆかりの建物
初代相馬哲平氏が自分で判断して、「ここにお金をつぎ込んでも、ちゃんと活きた形で使ってもらえる」と認めたところには、非常に多くのお金を寄付しています。
相馬氏ゆかりの公共施設
こちらが、相馬氏が多額の寄付をした、現存する主な建物の一例です。
- 写真:トラベルライター旧函館区公会堂
- 出典:www.soumatei.com函館市立図書館旧書庫
- 旧函館区公会堂
- 函館 / 建造物 / 観光名所 / 歴史的建造物
- 住所:北海道函館市元町11−13地図で見る
- 電話:0138-22-1001
- Web:https://hakodate-kokaido.jp/
相馬株式会社社屋
また、基坂のすぐ近くには、初代相馬哲平氏が建てた「相馬株式会社社屋」があり、現在も使用されています。
ちなみに昭和11(1936)年から走っていた「箱館ハイカラ號」の愛称で親しまれている電車と「相馬株式会社社屋」を一緒に撮影するとレトロ感いっぱいの写真になりますので、レトロな写真を撮りたい人にとって絶好のスポットでもあります。
- 「箱館ハイカラ號」の運行時間はこちらからどうぞ!
- 相馬株式会社社屋
- 函館 / 建造物 / 歴史的建造物
- 住所:函館市大町9-1地図で見る
- 電話:0138-27-3333(函館市元町観光案内所)
- Web:http://soma-kk.jp/
相馬氏にゆかりの神社仏閣
相馬家の家訓の最初に書かれているとおり、相馬氏は神仏を大切にしており、宝蔵建立に寄進し自らも眠っておられ、平成24(2012)年に国登録文化財となった「高龍寺」(現存する函館最古の寺院)や、私邸神棚にお祀りしていた北海道最古の神社である「船魂神社」もゆかりの場所です。
元町・基坂付近は、相馬氏ゆかりの建物が点在しています。人物を起点に見ていくと、点と点が繋がり線になり、さらに歴史が加わることで、観光地がより立体的に浮かび上がってくるのではないでしょうか。
- 高龍寺
- 函館 / 寺
- 住所:北海道函館市船見町21地図で見る
- Web:https://www.hakobura.jp/db/db-view/2010/10/post-69...
- 船魂神社
- 函館 / 神社
- 住所:函館市元町7-2地図で見る
- 電話:0138-23-2306
- Web:http://www.funadama.com/
おわりに
いかがだったでしょうか?元町・函館山エリアといえば、異国情緒溢れる場所として人気の地域ですが、同時に北海道で最初に栄えた地域という歴史があります。その代表格ともいえる「旧相馬邸」は、函館の歴史そのものを見て回れる場所です。
特に、建築資材・調度品・歴史など、あらゆることに精通したガイドさんのご案内は秀逸の一言です。函館ビギナーはもちろん、リピーターの方も、函館を歴史的に深く知ることで、充実した旅行になると思います。是非、ガイドさんに案内していただくことをお勧めします。
※「旧相馬邸」の館内は撮影禁止ですが、許可を得て写真撮影し、事実誤認の有無を確認のうえ執筆しております。
- 旧相馬邸
- 函館 / 建造物 / 歴史的建造物
- 住所:北海道函館市元町33-2地図で見る
- 電話:0138-26-1560
- Web:http://www.soumatei.com/
参考資料
・ガイドブック 函館の文化財(発行 市立函館博物館友の会)
・相馬哲平伝(著者 神山茂)
・函館人物誌(著者 近江幸雄)
・相馬哲平伝(発行 相馬報恩会)
・函館外史郷土じまん物語(著者 加藤忠義)
・北海道歴史人物事典(編集 北海道新聞社)
・函館の歴史(著者 須藤隆仙)