「さくら名所100選」の地にも選ばれた「白石川堤一目千本桜」は、川沿いに果てしなく伸びる桜並木と雪どけの蔵王連峰を一度に眺められる東北でも屈指の桜の名所です。混雑を避ける対策方法とオススメのフォトスポットをご紹介します。
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白石川堤一目千本桜って?
宮城県南部の大河原町、柴田町を通る白石川沿い約8kmにわたって1,200本もの桜並木がずっと続く、宮城県屈指の桜の名所である一目千本桜(ひとめせんぼんざくら)。大正12年に寄贈された桜が植樹され、長く続く桜並木を今も見ることが出来ています。
桜並木と雪を頂く蔵王連峰を合わせて眺められるこちらは、「さくら名所100選」の地にも選ばれており、見ごろを迎える4月上旬から中旬には多くの花見客が足を延ばしています。
行く前に!混雑回避と対策
【1】交通手段
交通手段は大きく分けて2つあります。車もしくは電車です。会場となる白石川付近は大河原駅と船岡駅の2つ、JRの駅があります。首都圏近郊に比べ、電車の本数が少ないこと、お花見へ向かう人が増えることから車内の混雑も予想されます。しかし、時間どおりに到着できるのが利点です。大河原駅、船岡駅ともに桜並木にほど近いのでどちらの駅を利用しても絶景に出会えます。
一方、車の場合は、駐車場の確保や渋滞など、桜を見る前に一苦労するかもしれません。週末は混雑が予想されますので電車でのアクセスがオススメですが、早朝や夕方になれば車でもアクセスはしやすくなります。
【2】時間帯
見ごろを迎えた週末の日中10-15時あたりはかなりの混雑が予想されます。オススメは早朝ですが、筆者が週末の早朝7:00頃に行ったときは、すでに写真撮影をするために予想以上に多くの方がいました。範囲が広いので人はまばらではありますが、写真への人の映り込みを避けるのは難しいかもしれません。
なるべく混雑を避けたいのであれば、平日の早朝がベストでしょう。また、ライトアップもしているので、夜桜を楽しみに行くのもいいと思います。日中とはまた違った雰囲気を楽しめます。
【3】服装
4月上旬~中旬の宮城は昼夜の寒暖差があり、昼間はポカポカ陽気でも日が暮れると一気に寒くなります。花見をする場合、地元の人はダウン、マフラー、手袋などほぼ冬の格好をしてお花見します。早朝や夜桜を見に行くならば、必ず暖かい服装で行きましょう。
【4】桜スポット
スタートはどんな交通手段を取っても大河原駅もしくは船岡駅付近になります。川に沿ってどこまでも続いているので、駅から川に向かって数分でもう会場です。
- 出典:www.flickr.comPhoto by:Yuichiro Haga, 作品名:Ogawara 1000's Cherryblossom 大河原一目千本桜
ちなみに大河原-船岡駅間を通しで歩くと約50分かかります。写真を撮ったりしてゆっくり楽しめば、1時間半から2時間はかかる道のりです。筆者としては船岡駅をスタートして、途中で折り返すのがオススメです。写真スポットも多いですし、船岡城址公園に立ち寄るにも大河原駅よりも近いです。しかし、祭り会場やお花見屋形船は大河原駅からのほうが近いので、注意してルートを選んでください。
オススメ!フォトスポット
【1】川沿いを埋め尽くす白石川沿いの桜並木
一目千本桜と言えばこの景色。天気のいい日には桜が川の水面に反射し、桜並木の後ろにはまだ雪が残る蔵王連峰の雄大な景色を眺めることができます。駐車場や最寄駅からもまず目に入るのはこの景色です。いったいどこまで続いているのだろう?と、思うくらい終わりが見えない桜並木は圧巻です。中でも、韮神堰(にらがみせき)付近は、ポスターなどでもよく使われる有名なスポットで、カメラを持った人がたくさんいます。
【2】桜のトンネルを通る船岡城址公園
駐車場から公園の山頂までの305mあるスロープカーは、桜のトンネルの中を走ってくれます。船岡平和観音像の立つ山頂からの眺めは絶景です。公園内で開催されるしばた桜まつりの会場でもあり、毎年約25万人が来場しています。
- 桜のトンネルを通り抜けるスロープカー
- 出典:www.flickr.comPhoto by:Raita Futo, 作品名:1000 Riverside Sakura Trees Blossom 白石川堤一目千本桜/船岡城址公園から見る一目千本桜もまた格別です。
【3】高架橋から見る電車と桜のコラボ
鉄道ファンにはたまらない、桜と電車が一度に楽しめる場所がここにはあります。白石川の堤防から線路を横断し、船岡城址公園へと向かうしばた千桜橋では、上から桜と電車の競演を楽しむことができます。広報誌などでもよく取り上げられています。
また、見ごろを迎えた期間中の10-15時の間は、電車が徐行運転をしてくれます。車内からも桜を楽しめますし、地上から写真を撮るにも撮りやすいです。一眼レフを抱えた人が早朝からたくさん集まっていますので、撮影時は譲り合いの精神を忘れずに。
【4】桜とレンギョウの春の共演
白石川河川敷には桜だけでなく、他の花々もたくさん咲いています。特に、黄色が鮮やかなレンギョウの花は、桜のピンクをさらに引き立ててくれて、春の芽吹きをより一層感じさせてくれます。遊歩道や公園も整備されており、白石川千桜公園には睡蓮など他の春の花々もたくさん咲いていて、春の共演が楽しめます。
春を思い切り感じましょう!
毎年春になるとさくらを見に行きたくなるのが日本人ではないでしょうか。有名な桜の名所はどうしても、混雑してしまいますが、なるべく人ごみを避けて桜を楽しんだり、写真撮影するには対策が必要です。是非思い思いに春を楽しんでみて下さい。
また4月上旬にはJR大河原駅からすぐの場所でおおがわら桜まつりも開催します。(2019年は4月3日(水)から4月18日(木)予定)屋台が並んだり、お花見屋形船や夜桜ライトアップも楽しめます。こちらもオススメですよ。
- おおがわら桜まつり
- 蔵王・白石 / イベント・祭り / 自然・景勝地 / 観光名所
- 住所:宮城県大河原町白石川右岸河川敷公園地図で見る
- 電話:(0224)53-2659
- Web:https://www.town.ogawara.miyagi.jp/2873.htm
- 白石川堤一目千本桜(さくら回廊)
- 宮城 / 自然・景勝地 / 女子旅 / 桜の名所 / インスタ映え / ツーリング
- 住所:〒989-1201 宮城県柴田郡大河原町大谷地図で見る
- Web:https://www.town.ogawara.miyagi.jp/2820.htm