スペインの首都・マドリッド周辺には、公共交通機関を使って訪れられる、魅力的な小さな街が多く点在しています。今回は、世界遺産にも登録されておりマドリッドから日帰りで行けるオススメの街を厳選して5か所ご紹介します。
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1. トレド(Toledo)
- 出典:www.flickr.comトレド旧市街全景(Photo by Giannis Giannakitsas)
首都マドリッドから南に70km離れた世界遺産の街トレド(Toledo)へは、電車かバスでラクラクアクセスできます。電車の場合は、首都マドリッドのプエルタ・デ・アトーチャ駅(Puerta de Atocha)とトレド駅間を高速列車Renfe Avantが約30分で結んでいます。
バスの場合は、マドリッドのエリプティカ広場バスターミナル(Intercambiador de Plaza Elíptica)から約1時間でトレドバスターミナルに到着します。
- 出典:www.flickr.com美しいトレドの街並み(Photo by Tuscasasrurales)
トレドは、かつての西ゴート王国の首都であり、中世になるとイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の文化が交差し栄えた街です。トレド大聖堂や元々の宮殿・アルカサルを中心に坂に沿って街が出来ており、エル・グレコ美術館や教会、修道院などが点在しています。石畳の路地が続く商店街をそぞろ歩きするのも楽しい街です。
旧市街の雰囲気を堪能したら、ぜひ橋を渡ってトレド旧市街の全景を川向こうから見てみましょう。強烈に美しい風景が目に入ります。古都トレドの魅力を噛み締めながらの散策は、旅の良き思い出となることでしょう。
- トレド大聖堂
- スペイン / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Calle Cardenal Cisneros, 1, 45002 Toledo, Spain地図で見る
- 電話:925 22 22 41
- Web:http://www.catedralprimada.es/
- アルカサル トレド
- スペイン / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Calle de la Union, s/n, 45001 Toledo, Spain地図で見る
- 電話:925 23 88 00
- Web:https://turismo.toledo.es/
2. セゴビア(Segovia)
セゴビア旧市街と水道橋として世界遺産にも登録されているセゴビア(Segovia)の街。首都マドリッドからは、北西に70km離れており、電車またはバスでアクセスすることができます。電車で行く場合は、マドリッドのチャマルティン駅(Chamartin)から高速列車AVANTを利用し、約30分かけてセゴビア駅へ。なお、セゴビア駅から旧市街へは5km程度離れているので、駅からは市バスに乗ると良いでしょう。
バスでセゴビアに行く場合は、マドリッドのモンクロアバスターミナル(Moncloa)からセゴビアバスターミナルへ向かいます。所要時間1時間10分程度で、旧市街まで徒歩圏内の地域まで行くことができます。
セゴビアといえば、ローマ水道橋のイメージが強いかもしれませんが、水道橋以外にも見所・魅力ともにたっぷりの小さな街です。例えば、『白雪姫』の物語に出てくるお城のモデルとなったアルカサル城の他、回廊の美しいセゴビア大聖堂も無理なく歩いて回ることができます。
こちらもトレドのように坂の上に街が展開されているので、路地散策を楽しみながら坂の上へ向けて歩きましょう。坂の上から見る旧市街の全景と乾いた大地とのコントラストが堪らなく美しいです。
- ローマ水道橋
- スペイン / 遺跡・史跡 / 絶景
- 住所:Plaza Azoguejo, s/n, 40001 Segovia地図で見る
- Web:http://visitsegovia.turismodesegovia.com/es/micros...
- セゴビア大聖堂
- スペイン / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Plaza Mayor, s/n, 40001 Segovia地図で見る
- Web:http://catedralsegovia.es/en
- アルカサル城
- スペイン / 建造物 / 城・宮殿
- 住所:Plaza Reina Victoria Eugenia, s/n, 40003 Segovia地図で見る
- Web:http://alcazardesegovia.com/
- セゴビア旧市街
- スペイン / 町・ストリート
- 住所:Segovia Old Town地図で見る
- Web:http://visitsegovia.turismodesegovia.com/
3. サラマンカ(Salamanca)
スペインで現存する最古の大学・サラマンカ大学を擁するサラマンカ(Salamanca)の街は、トレドやグラナダと同様、イスラムの影響を受けた街です。12~13世紀に創設されたサラマンカ大学を中心に旧市街が広がり、昔ながらの風情を残す大学街となっており、1988年にサラマンカの旧市街は世界遺産にも登録されました。マドリッドからのアクセスは、バスの場合、所要時間約2時間半〜3時間、電車の場合もおよそ2時間半程度で行くことができます。
街の見所としては、サラマンカ大学、カテドラル(大聖堂)のほか、スペインで最も美しいと言われるマヨール広場、そして15世紀の邸宅である「貝の家」などです。マヨール広場は、1755年に完成し、美しいバロック様式の建物で歴代の人物を彫った細かな装飾がぐるっと360度、施されています。夜にライトアップされた広場も幻想的なのでぜひ昼と夜、両方訪れてみてください。
貝の家は、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼のシンボルであるホタテ貝のレリーフが多数埋め込まれている建物です。もともとサンティアゴ騎士団の一員だったロドリーゴ・アリアスの邸宅でしたが、現在では公共図書館が入っており、歴史的建物の一端を見学・利用することができ、市民や学生憩いの場となっています。
- マヨール広場(サラマンカ)
- スペイン / 広場
- 住所:Plaza Mayor, s/n, 37002 Salamanca地図で見る
- 電話:+34 923 21 83 42