偉人多すぎ！歩いて巡りたい盛岡駅周辺スポット12選＆散歩用モデルコース

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• 所要時間と散策コース
• 【1】盛岡城跡公園
• 【2】賢治清水
• 【3】新渡戸稲造生誕の地
• 【4】青龍水（平成の名水百選）
• 【5】原敬墓所
• 【6】大慈清水（平成の名水百選）
• 【7】あさ開 本社
• 【8】岩手銀行 赤レンガ館
• 【9】鮭ののぼる川（中の橋）
• 【10】石割桜
• 【11】啄木新婚の家
• 【12】光原社
• この記事を書いたトラベルライターから一言

【4】青龍水（平成の名水百選）

「平成の名水百選」に選ばれている湧水地です。江戸時代には自噴する湧水だったそうですが、現在は井戸になっています。共同井戸として、地域住民によって維持管理されています。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／青龍水（平成の名水百選）

筆者が訪問した際も、地域の方々が容器を持参して水を汲みにきていました。暮らしのなかで欠かせない水を調達する場所として、非常に大切にされていることが伺えます。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／青龍水（平成の名水百選）
• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／青龍水（平成の名水百選）

【5】原敬墓所

大慈寺（だいじじ）の敷地内には、平民にして初めて内閣総理大臣（第19代）になった原敬の墓所があります。原敬は盛岡市出身の政治家で、自由と平和を愛し、藩閥・軍閥・官僚などの特権階級と対決しながら政党政治を実現した人物です。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／原敬墓所（大慈寺）

遺書のとおり、墓石には「原敬墓」とのみ刻まれており、最後まで平民として生きた強い信念が表れています。墓所を訪問する際には、ぜひその点にも注目してみてください。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／原敬墓所（大慈寺）
• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／原敬墓所（大慈寺）

【6】大慈清水（平成の名水百選）

【4】の青龍水とともに「平成の名水百選」に選ばれている湧水地です。明治時代初期に大慈寺（だいじじ）境内の湧水から木管で水を引き、原形が造られました。その後、何度か工事を経て現在は井戸に変わっています。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／大慈清水（平成の名水百選）

地域住民による用水組合で維持管理され、今もなお暮らしに根付いた場所として大事にされています。鉈屋町（なたやちょう）と呼ばれるエリアに位置しますが、ここは江戸時代から湧水が豊富な地として知られていたそうです。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／大慈清水（平成の名水百選）
• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／大慈清水（平成の名水百選）

【7】あさ開 本社

あさ開（あさびらき）は、盛岡市に本店をおく酒造メーカーです。かつて南部藩士だった七代目が武士を辞めて、1871年に現在地で酒造りを始めたのが創業のエピソードになります。【6】でもご紹介したとおり、この地域は湧水が豊富な地域だったため、酒などの醸造業が盛んでした。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／あさ開 本社

筆者がお散歩したのは朝だったため入れませんでしたが、本社の敷地内には酒蔵や地酒物産館もあります。ご興味があられる方は、公式ホームページもぜひ参考にしてみてください。

【8】岩手銀行 赤レンガ館

東京駅を手掛けた建築家・辰野金吾（たつのきんご）と、盛岡出身の建築家・葛西萬司（かさいまんじ）の二者が手がけた赤レンガの建物です。2012年まで岩手銀行（旧盛岡銀行）の店舗として使われていました。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／岩手銀行 赤レンガ館

現在は文化財として見学できるようになっており、建物内は有料ゾーン（300円）と無料ゾーンに分かれています。特に有料ゾーンでは映像を用いた解説があるなど、非常に有意義な時間が過ごせます。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／岩手銀行 赤レンガ館
• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／岩手銀行 赤レンガ館

【9】鮭ののぼる川（中の橋）

盛岡駅周辺では川が数多く流れています。例えば、「中の橋」と呼ばれる橋の下には中津川が流れていて、こちらは「鮭ののぼる川」とも言われます。9月末から12月初旬にかけて、鮭がのぼり産卵する光景が見られるのだとか。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／鮭ののぼる川（中の橋）

河川敷に降りて、川を間近で眺めることもできます。川底を覗いてみると、たまたま大きな鮭の骨が横たわっていて、本当に鮭がくるんだ！ということを実感しました。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／鮭ののぼる川（中の橋）
• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／鮭ののぼる川（中の橋）

【10】石割桜

盛岡藩の家老であった北家の屋敷跡（現盛岡地方裁判所）には、非常に珍しい桜の木が生えており、国の天然記念物に指定されています。なぜ珍しいかと言うと、巨石の間から桜の木が生えているからなのです。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／石割桜

庭石の割れ目に偶然桜の種が飛んできて芽を出し、成長とともに石の割れ目を押し広げていって出来たものと言われています。筆者が見たときは桜のシーズンではありませんでしたが、それでも大迫力でした。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／石割桜
• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／石割桜

【11】啄木新婚の家

詩人・石川啄木と妻の節子が三週間のあいだ借りていたという武家屋敷があります。啄木の随筆『我が四畳半』は、この建物内でのエピソードだそうで、実際に四畳半の広さの部屋を見学することができます。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／啄木新婚の家

小さな炉もあるお部屋で、かつての暮らしを感じられる貴重なスポットです。見学に際しての入場料は不要です。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／啄木新婚の家
• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／啄木新婚の家

【12】光原社

宮沢賢治の生前唯一の童話集『注文の多い料理店』を発刊した出版社です。現在は出版という業態からは離れていますが、敷地内には民芸品店やカフェ（可否館）があります。道路を挟んだ向かい側には土産屋（モーリオ）もオープンしています。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／光原社

筆者はカフェ（可否館）で飲み物を頂きました。かつてお台所として使われていたという建物で、趣が感じられます（写真撮影不可）。窓からは中庭の紅葉がよく見えました。

• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／光原社
• 写真：Sosyu Kikuchi盛岡駅周辺散歩／光原社内のカフェ・可否館

この記事を書いたトラベルライターから一言

• 写真：Sosyu Kikuchi

地元の方にお話しを聞いたところ、盛岡では「とても美味しい」ことを伝えるときに、「くるみの味がする」と表現することがあるそうです。盛岡を散策していると、くるみを使った食品が多数見受けられて気になっていたところでした。くるみはとても愛されているのですね。なかでも【12】でご紹介した光原社が販売している「くるみクッキー」は絶品で、一生に一度は食べたいおすすめのお菓子です。（Sosyu Kikuchi）