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4. アヴィラ(Ávila)
アヴィラ(Ávila)は、ギリシア神話の英雄ヘラクレスによって街が建設されたと言われるほど起源は古く、16世紀には修道院改革の中心地として栄え、「聖者たちのアビラ」という名称で親しまれました。
その後、1985年にアビラ旧市街と市壁外の教会群として世界遺産に登録されており、ヨーロッパでも屈指の美しさを誇る城壁が街の名物となっています。その城壁を歩いてぐるっと廻ることができ、登り口はアルカサル門とカテドラル北側の2か所に設置されています(入場料:大人5ユーロ/約600円)。城壁からは、旧市街や城壁の外に広がる街並みや風景を堪能することができます。
城壁の西側にあるアルカサル門の周辺には飲食店も多数点在しているので、城壁を眺めながらテラス席で名物の豚足やビールを片手に一息つきたいですね。
マドリッド(アトーチャ駅)から電車で約1時間半、バスでも同様の所要時間で行くことができます。因みに、アヴィラとセゴビアを回るマドリッド発着のツアーもあるようなので要チェックです。
5. クエンカ(Cuenca)
- 出典:www.flickr.comクエンカの街(Photo by santiago lopez-pastor)
クエンカ(Cuenca)は、フカル川とウエカル川に挟まれ、川の浸食作用や風化によって切り立った断崖が随所に見られる独特の地形を形成しています。もともとは9世紀にムスリムが築いた要塞であり、その後も宗教的に価値のある街として発展しました。
街の見所は、クエンカ大聖堂やマヨール広場をはじめ、装飾の美しい建物の市庁舎に数々の教会や修道院が点在しています。中でも、クエンカの代名詞的存在となっているのが宙吊りの家(Casas Colgadas)。14世紀に起源のある住居群の一つで、昔は市庁舎として使われたこともあったようです。断崖にそびえ立つ雄姿が話題を呼び、多くの観光客を惹きつけています。現在の内部は、スペイン抽象芸術美術館のほか「宙吊りの家」というレストランが入っています。
- 出典:www.flickr.comクエンカの旧市街(Photo by José Manuel Armengod)
マドリッドからアクセスも良く、電車で約1時間、バスで2時間〜2時間半となっています。また、トレドから往復できる電車・バスのアクセスもあり、公共交通機関での周遊もラクラク可能です。
まとめ
いかがでしたか?
スペインの首都マドリッドから行く日帰りも可能な魅力ある街を厳選して5か所ご紹介しました。世界遺産を集めたということではなく、美しい故に厳選した結果、全てが世界遺産登録済みの街という結果になりました。国際的にもその魅力が認められている街へ、ぜひ街歩きしに出かけてみませんか?