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15.フランス・パリのサント・シャペル「聖なる礼拝堂」
サント・シャペルは「聖なる礼拝堂」という意味で、フランスのパリ中心部・シテ島にあるゴシック建築の教会です。パリ最古のステンドグラスが見所で、ゴシック建築の最高傑作のひとつとして称されます。
ステンドグラスの美しさから礼拝堂全体が「聖なる宝石箱」とも呼ばれるほど。四方を物語性のある色とりどりのステンドグラスに囲まれた空間に足を踏み入れると、その厳かで壮大な空間のもつパワーに圧倒されるでしょう。礼拝堂の周りを取り囲む15の大窓で作られたステンドグラスの色は、赤と青を基調としたもので、外界の光を通すとより美しく見えます。
- サント・シャペル教会
- パリ / 社寺・教会 / 観光名所 / 教会
- 住所:8 Boulevard du Palais, 75001 Paris, フランス地図で見る
- Web:http://www.sainte-chapelle.fr/en/
16.セルビア・ベオグラードのだまし絵窓
セルビア共和国の首都ベオグラードは街で2本の川が交わり、NATOによる爆撃を受けた建物を始め歴史を物語る建物が混在し、今となってはとても味わいのある街となっています。
特に、旧市街を貫く石畳の道・スカダルリヤ通りの両側には、様々なカフェや伝統料理を楽しめるお店がずらりと並んでいます。その一角には、建物の裏側壁面にだまし絵が描かれており、もう一つの建物群が軒を連ねているように見えます。街には趣のある窓が多くあるので、いろんなセルビアの「窓」を見つけてみてください。
17.アイルランド・ダブリン空港の期間限定クリスマス・リース窓
アイルランドの空の玄関口・ダブリン国際空港は、ダブリン中心地からおおよそ15km北に位置にします。
アイルランドというと人口400万人ちょっとの小国と思われがちですが、アイルランド人が移民としてアメリカやオーストラリアなど他国へ渡って子孫を作ったことで、今や全世界で数千万人アイルランド系の人々がいると言われ、中にはアメリカの大統領になった人もいます。
今や祖国を離れて暮らすアイルランドに繋がりを持つ人たちは、アイルランドにいる親族を訪れるため、クリスマスの時期には全世界中から集まってきます。そうした人々の笑顔を見届ける窓が、クリスマスリースをあしらった窓です。ダブリン国際空港ターミナル1の到着口外にある窓、期間限定となりますがそこにはいろんなストーリーがあるのですね。
18.アイスランド・レイキャビクの観光案内所
アイスランドは近年日本でも壮大な自然に触れる目的で、人気急上昇中の旅行先となっています。
アイスランドの首都レイキャビクは、島の西部に位置し全国各地の見所へ行く拠点となる場所です。レイキャビクの街は、他のヨーロッパ諸国の首都と比べてとてもこぢんまりとしており、1~2時間もあれば主要な場所は徒歩でしっかりと見ることができてしまいます。
首都レイキャビクの街の中心に構える観光案内所は、市内の案内だけでなくアイスランドの見所を余すことなく教えてくれる情報発信所です。観光所の外観は、アイスランドの建物に多いトタン風でクリーム色の優しい配色の外壁に白い窓枠が映え、かわいらしい絵柄が窓に描かれています。
この何気ない一軒家風の窓を含む建物がある風景は、ゆったりとした雰囲気の北欧らしさが溢れ出る風景です。たっぷりと陽が差し込む白い窓枠が素敵なこの案内所で、フレンドリーなスタッフにとっておきのスポットを聞いてみてください。
- レイキャビク観光案内所
- アイスランド / 観光案内所・ビジターセンター
- 住所:Tjarnargata 11, Reykjavik 101, Iceland地図で見る
19.スペイン・教会のようなトレド駅の窓
スペインの首都マドリッドの中央駅「アトーチャ駅」から国鉄(Renfe)で約30分、世界遺産の街トレド(Toledo)に到着します。
こちらの駅が屈指の美しい鉄道駅で有名で、教会のような空間となっています。その建築様式には、イスラム様式も見られ、緻密な幾何学模様やアーチ状の窓がとても印象的です。木とタイルと石と様々な素材が融合し、風を通す駅舎となっており、スペインらしい素敵な窓のある駅です。この駅を起点にどのような旅が始まるのでしょうか。
20.スペイン・バルセロナのガウディー窓
ガウディー建築といえば、スペインのバルセロナ。市内各地には、アントニオ・ガウディーが建築した建物が点在しています。中でも、グエル公園(Parc Güell)はユネスコの世界遺産にも登録されています。
ガウディーの建築の特徴は、曲線美です。窓や壁、屋根など建物の部分は素材がレンガや石であることを忘れてしまうほど、ふんわりとした印象のデザインとなっています。壁にはステンドグラスやタイルが埋め込まれ、白や明るい色の使い方が絶妙なため、灼熱の太陽の光が降り注ぐスペインにあって涼しささえ覚えます。
ぐにゃりと曲がった窓枠は、建築界の巨匠ガウディーが生きた時代から世界を見続け、今日も世界各国から来る人々を魅了します。
まとめ
ヨーロッパの窓から見る風景20選、いかがでしたか?
窓は、中から外の風景を見れば、窓枠によって区切られた絵画のように魅せることができ、外から窓のある建物を見れば、どんな部屋になっているのか想像したり、窓そのものの存在が人をわくわくさせることができると感じています。
旅先で見た窓のある風景。窓で切り取る世界。
ぜひ今度の旅先では、そんな「窓」を意識してみてはいかがでしょうか。