出雲大社の参道である神門通りには、お土産屋さんや飲食店が軒を連ねています。そんな賑やかな神門通りを一本入ったところに、本格チョコを楽しめるお店がひっそりと誕生しました。話題のBean to Barのチョコレート専門店「沖野上ブルーカカオ」をご紹介します!
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出雲大社の参拝とセットで立ち寄れる
出雲と言えば、出雲大社。そして出雲大社へ参拝に行く人のほとんどが、神門通り商店街を通ります。参拝の前にいい匂いに誘われて、ひと休みしたり、お土産を買ってしまう人もいるのではないでしょうか?
そんな誘惑の多い神門通りから一本脇道に入ると、表通りの賑やかなお店とは打って変わって、個性的なお店がちらほら見えてきます。その中の1つが、今回紹介する「沖野上ブルーカカオ」というチョコレート専門店です。
- 出雲大社
- 島根 / 神社 / 観光名所 / パワースポット / 桜の名所 / 縁結びスポット
- 住所:島根県出雲市大社町杵築東195地図で見る
- 電話:0853-53-3100
- Web:http://www.izumooyashiro.or.jp/
Bean to Barって何?
最近よく耳にするBean to Bar(ビーン・トゥ・バー)という言葉ですが、Beanはカカオ豆、Barはチョコレートバー(板チョコ)のことを意味しています。Bean to Barとは、カカオ豆を仕入れて焙煎・粉砕するところから、板チョコレートになるまでの全ての製造工程を、一つの工房でおこなうことを意味します。ここ数年のチョコレート界のトレンドで、“サード・ウェーブ(第3の波)”とも言われています。
沖野上ブルーカカオってどんなとこ?
2017年12月にオープンした「Okinogami Blue Cacao's出雲工場」は、お土産屋さんなどが立ち並ぶ神門通りから一本横道にそれたところにあります。チョコレート好きの3人が広島県福山で出会い、ここ出雲にチョコレート専門店を誕生させたそうです。
古民家を利用した店舗
外観はチョコレート専門店らしからぬ、築200年以上と言われている古民家を再利用しており、工場も兼ねた店舗となっています。一見おしゃれな古民家カフェといった装いです。
中に入ると、チョコレートの香りがまんべんなく広がっています。販売スペースのほかに、椅子やテーブルがある喫茶スペースがありますので、イートインも可能です。
カカオの知識を学べる
さらにBean to Barのお店と言うこともあり、カカオがチョコレートになるまでどのような工程で作られているのか、実物を見ながら学ぶことが出来ます。
カカオの実は、全てチョコレートになるわけではありません。カカオの実の中にあるカカオ豆を焙煎し、皮を取り除き砕くとカカオ・ニブとなり、それをすりつぶすことでカカオ・マスが出来ます。
こうした細かい行程を経てチョコレートとなるのですが、その工程ごとのカカオの状態やカカオの殻などを触ったり、嗅いだりすることが出来るのです。意外にも無臭であったり、ある行程からよりチョコレートに近い香りがしてきたりなど、知らない知識を学ぶいい機会となります。
カカオを堪能できるメニュー
もちろんチョコレート専門店なので、厳選されたチョコレートを販売しています。スタッフの方が各国のカカオの特徴を丁寧に教えてくれますので、自分好みのチョコレートを探してみて下さい。
また、店内にあるカフェスペースでは、チョコレートを活かした飲み物が販売されています。もちろんテイクアウトもOKです。定番のホットチョコレートはもちろん、ちょっと変わった名前の気になるメニューが並んでいます。
筆者が飲んだ「カカオミルク」は、予想外の味でした。名前からして甘いチョコレート風味の飲み物を想像しており、注文前にホットチョコレートと何が違うのかを聞いてみると、甘みがないとの答えでした。
ローストしたカカオをミルクと一緒に煮だしているので、チャイのような感じと表現されていましたが、ミルクの中にほのかにカカオの甘さと香りを感じました。確かに、香ばしいカカオを存分に感じることができる一杯でした。
また「チョコレートコーヒー」は、コーヒーの苦さとカカオのビターな風味が見事に融合しており、とてもコク深い苦味を味わう事が出来ました。筆者の想像した甘いコーヒーではなく、とても大人の味でした。
他にも、季節限定のチョコレートパイが販売されていました。こちらもただ甘いだけではない、濃厚なチョコレートを味わえる大人なチョコレートパイでした。
まとめ
親しみのあるいつものチョコレートと違って、一口でも満足して堪能できる、そんなチョコレートを丁寧に作っている「沖野上チョコレート」。今後、神門通り商店街でも人気のお店になりそうですよ。是非出雲大社の参拝時に立ち寄ってみて下さい!