情熱の国・スペイン。地域によって言語や文化の異なるスペインは、訪れる場所ごとに独自性が溢れ、とても魅力的な国です。今回は、そんなスペインを旅するのならぜひ買って帰りたいお土産を厳選して10選ご紹介します。
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1. パエーリャ用フライパン
スペインのソウルフードといえば、パエーリャではないでしょうか?パエーリャは、もともとスペイン東部バレンシア地方の発祥で、お米と野菜、海鮮、あるいは肉およびスープを煮込んだ料理です。
また、バルセロナを中心とするカタルーニャ地方では、お米の代わりにフィデオという短い麺を使用したパエーリャのような料理、フィデウアもあります。
スペイン旅行で出会った本場の味をぜひ家で再現したいと思った時に、パエーリャ専用フライパン(11.95ユーロ=約1,400円)をお土産にしてはいかがでしょうか?
普通の家庭用のフライパンでももちろん作ることはできますが、パエーリャ専用フライパンの場合は、熱伝導の仕方のほか、やはり食卓にそのまま置いた時に映え、雰囲気をよりぐっとスペイン風に近づけてくれますよ。
2. サングリア
スペイン旅行中、季節を問わず飲める涼しいドリンクが「血」を意味するスペイン語「sangre」が語源となっているサングリアです。サングリアとは、赤ワイン、白ワインベースがあり、オレンジやレモンといったフルーツと砂糖などで甘さをつけたアルコールドリンクです。
特に、輝く太陽の下で、夏場に飲むと最高においしいですが、バルやレストランでは年中楽しめることが多く、ついつい色々な場所で飲み比べしてしまいます。
一番おいしいのは、旅先のバルやレストランなどで飲むお店自慢のサングリアかとは思いますが、スペインの空港やスーパーでも、サングリアを購入することが可能です。
3. チョコラテ
スペインには、ぜひカフェやバルで試してほしい飲み物がたくさんあります。前述のサングリアもそうですし、生ビールのカニャ(caña)、ビールのレモンジュース割りのクララ(clara)、少量のミルク入りエスプレッソのコルタード(cortado)、そしてチュロス(churros)を浸して食べたい、チョコレートドリンクのチョコラテ(chocolate)です。
牛乳にダークチョコレートを溶かし、コーンスターチを入れてねっとりと濃いめにつくるのがスペイン流。チョコラテ用のココアはスーパーマーケットにも売られているので、思い出の味を自宅で再現することも可能です(3ユーロ=360円程度〜)。
4. フラメンコグッズ
スペイン南部・アンダルシア地方発祥のスペインの伝統舞踊フラメンコ。15世紀のイベリア半島で、インドやアラブ、ギリシャ、カスティーリャなどの様々な文化と、その頃に定住してきたジプシー(ロマ人)たちの文化とが混ざり合い、アンダルシアにて独自の音楽やダンスの原型が生まれたのがルーツと言われています。
ジプシーたちは定住を嫌い、古くから他の民族との混血を好まない民族でしたが、スペイン社会から定住を強いられたり、ジプシーの言葉を使うことを禁止されたりするなどの迫害を受け続けました。その嘆きや叫びといった喜怒哀楽を歌にし、力強いダンスとともに披露する「フラメンコ」として伝わりました。
フラメンコに使われる扇子(10ユーロ=約1,200円)は日本のものとも似ていますが、スペインという文字やスペインらしい図柄が入ったものをお土産とするのも面白いかもしれません。また、子供用のフラメンコ衣装も7ユーロ〜(840円〜)程度で購入することができます。
5. オリーブオイル
スペインは、世界で一番のオリーブの生産国です。オリーブオイルの生産量は年間750万トン以上で、この数字は、世界のオリーブオイルの約40%がスペイン産ということになるようです。
オリーブオイルといえども、酸度(鮮度の指標)によって名称が異なります。バージンオリーブオイルは、採油したオイルに化学処理を加えず加工したもので、酸度が2%以下となっているものを指します。また、最高級品とされるのがエキストラバージンオリーブオイルで、こちらは酸度が0.8%以下のものを呼びます。
そのほかにも、オリーブを配合した石鹸や化粧水など、関連商品も要チェックです。
6. サフラン
パエーリャのお米は、アヤメ科の乾燥めしべであるサフランとともに炊き込まれていますが、このサフラン、スペイン産は世界的にみても高品質であると名高いものとなっています。
スペインのスーパーマーケットでは、1箱2ユーロ程度(約240円)で販売されており、日本で買うよりもお買い得となっています。
パエーリャを作るときに必須のほか、サフランライス、サフランとカルダモン、シナモンといったスパイスと一緒に煮出して、サフランティーとしていただいてみてもよいでしょう。
7. パテ缶
海鮮をよく食べるスペインの食文化。海に囲まれ、豊富な海産資源がそうした食文化を形成しています。スペインでは、軽く塩を振って味付けした魚介を炭火焼などでグリルしたり、オイルとニンニクで漬けたり、フライにしたりと様々な調理方法で楽しまれています。
スペインではそうした海鮮類のうまみを閉じ込めた、パテ缶がスーパーマーケットやお土産もの屋さんに並んでいます。中でも、Agromar(アグロマール)社のパテ缶は、パッケージもレトロでおしゃれ。値段も4ユーロ程度(約480円)でお手軽となっています。
ウニやムール貝、ロブスターやカニ、エビ、マグロなど多種多様なパテ缶をお試しください。
8. トゥロン
はちみつ、砂糖、卵白、アーモンドペーストなどを使用してつくられる、スペインの伝統的なヌガー菓子トゥロン(turrón)はいかがでしょうか?南ヨーロッパに伝わるお菓子で、イタリアやギリシャなどにもあるようですが、スペインはハードタイプのTurron Duro(トゥロン ドゥーロ)、ソフトタイプのTurron Blando(トゥロン ブランド)があり、食感にバラエティがあります。
中でも、1775年創業のトゥロンの老舗Vicens(ヴィセンス)は、スペイン各地にお店を構えており、様々なフレーバー、形のトゥロンを販売しています。高級なブランドとして知られているヴィセンスは、国産のアーモンドしか使用しないという材料へのこだわりがあり、一般的なものと比べ品質もピカイチです。
9. グラナダ焼きの器
スペイン南部のアンダルシア地方にあるグラナダは、世界遺産のアルハンブラ宮殿を擁し、旧市街は賑やかな雰囲気が楽しい街です。
このグラナダの街は、グラナダ焼きという陶器も有名で、スペイン語で「ザクロ」を意味するグラナダの街の名の通り、無地のベースの上にザクロのモチーフが藍色や深緑色で描かれているのが特徴的です。
大小異なるサイズの平皿やカップ、花瓶、置物など様々な種類の陶器が、たった2ユーロ程度(約240円)から買うことができ、とてもよいお土産になります。持ち帰る際には壊れやすいので、お店にしっかりと包装を頼むか、陶器やワイン好きの方はあらかじめ旅行に緩衝材を持参しておくと便利でしょう。
10. プロサッカーチームグッズ
サッカーは、スペインでも人気のスポーツの一つで、国内にはラ・リーガ(La Liga)というプロサッカーリーグがあります。1部リーグから3部リーグまで3つのリーグが存在し、日本人もリーグで武者修行するなど、世界レベルでもスペインのサッカーは有名です。
中でも、2大チームとされるのがReal Madrid(レアル・マドリード)とFC Barcelona(FCバルセロナ)です。レアル・マドリードは、1902年に創設された名門チームで、ラ・リーガにおいて33回の最多優勝記録をもっているほか、国内外の試合で欧州や世界チャンピオンにも輝いたことのあるチームです。
そのライバルとなるFCバルセロナは、リーグの1シーズンで史上初のタイトル3冠を達成しており、レアル・マドリードに負けず劣らずの優良チームです。
スペインの玄関口・マドリード空港ターミナル内には、この2チームのオフィシャルグッズショップがあるほか、国内の大都市には直営グッズ店が点在しています。マフラー15ユーロ前後(約1,800円)、オフィシャルTシャツ55ユーロ(6,600円)など、サッカーファンにはたまらないでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
お土産は、旅で出会った味を持ち帰ったり、旅の記憶を自分の中にものとして残しておくことができ、よい記念になるものです。
スペインのお土産についても、ぜひ旅で出会ったひと、もの、ことを話しながら、自分や大切な人へお土産を渡したいですね。