ブラジルの飲食文化とは?国民食フェイジョアーダと眠らない夜

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   2017年10月18日更新

日本で「ブラジル料理」というと、バーベキューのように肉を串刺しにした「シュハスコ(シュラスコ)」を思い浮かべる方が多いかもしれません。東京都内にもシュハスコ専門店は多数あり、人気を博しています。もちろん、シュハスコは実際にブラジルで定番のパーティー料理ですが、他にも実にさまざまな料理と楽しみ方がブラジルには存在します。

さまざまな国の食文化が融合したブラジル料理

ブラジルは、世界各地から新天地を求めて来た移民によって形成された国。そのため「ブラジル料理」というと、世界各地の食文化がブラジルの気候風土によってアレンジされたものが多いようです。

西洋で最初にブラジルへ来たポルトガル由来の西洋料理、大規模農園の運営の為に連れて来られた西アフリカ人由来の豆食、現在最も人口が多いといわれているイタリア系移民が持ち込んだパスタやピザ、内戦を逃れてたどり着いたレバノンやパレスチナ等のアラブ、イスラム圏の料理、そして先住民インディオの食文化であるキャッサバなど、多種多様な食文化が根付いています。

ブラジル人の食事

ブラジル人の1日の食事をご紹介しましょう。

ブラジル人の朝食は、ミニ・フランスパンにバターを塗り、チーズやハムなどを挟んで食べるのが一般的です。もちもちした食感のポン・デ・ケージョと呼ばれるチーズパンも人気です。

昼食には、インディカ米を炒めて炊き上げた「油ご飯」、もしくはふつうに炊いた米飯に、豆を煮込んだ「フェジョン」とよばれるものがよく食されます。日本では和食に味噌汁が欠かせないように、ブラジル料理には、このフェジョンが欠かすことのできない定番なのだそう。見た目はお汁粉のようですが甘くはなく塩味が強いです。各地域や家庭によって味付けが異なるのだとか。

日本と同様に、夕食が1日の食事の中でもっともメインとなるブラジル。昼食同様に白米とフェジョンに加え、ソーセージや牛肉などがプラスされます。

ブラジル人の国民食・フェイジョアーダ

フェジョンの中に豚の耳や足、牛肉や干し肉、ベーコン、チョリソーなどを一緒に煮込んだものが「フェイジョアーダ」と呼ばれるブラジル人の国民食。

この料理の由来は、”昔、アフリカからの奴隷が、主人が食べない部位を煮込んで食し、過酷な労働を乗り切った”だとか、”本来捨てるような部位を煮込んだフランス料理やポルトガル料理のブラジル版だ”など、諸説あるようです。

栄養満点のフェイジョアーダはブラジル人のエネルギーの源とも言われるくらいの国民食。ブラジルに行った際は、ぜひ食べてみてください。

  • ブラジルの国民食「フェイジョアーダ」

夜を楽しむカリオカ

“カリオカ”とは”リオっ子”を指す言葉。夕食の後、21時過ぎから賑わうリオ・デジャネイロのイパネマ地区やレブロン地区では、カリオカたちが朝方まで仲間内でお酒を楽しんでいます。

おしゃれな飲食店やバーが多く、たくさんのカリオカたちであふれかえるこのエリアは、治安が不安視されることも多いリオの中でも比較的治安が良く、最低限の注意を徹底すれば、リオの夜を楽しむことができるでしょう。

年中暖かな気候のため、店内でお酒を飲むよりも、店の前の路上で友人たちと外の空気を吸いながら、思い思いに楽しむカリオカたち。平日でも朝までお酒を楽しみ、そのままほとんど眠らずに仕事に出かけるのだとか。

人気店の前は、そんな元気あふれるたくさんのカリオカたちで賑わっています。

  • 夜21時すぎから若者でにぎわうレブロン地区

スイーツ天国ブラジル

ヨーロッパ、特にポルトガルの影響を大きく受けているブラジルでは、スイーツの種類も豊富。スイーツのことをポルトガル語では「doce(ドーシ)」といい、甘く、ココナッツを使ったお菓子が豊富です。暑い気候に対応するため、デコレーションケーキで使うクリームは、生クリームではなくバタークリームが主流。保存できるように甘さを濃くしてあるそうです。

  • カラフル、かつ、とことん甘くておいしいブラジルのスイーツ。写真はエクレアにチョコレートやクリームをトッピングしてくれる

ひと口サイズのトリュフのような姿をした「ブリガデイロ」は、コンデンスミルク、ココアパウダーとバターを煮詰め、丸めたお菓子。スプレーチョコレートやココナッツで飾り付けられています。

「プジンジレイチコンデンサード」は、牛乳に練乳、卵、砂糖を合わせてオーブンで蒸し焼きにされた、食感固めのこってりとしたプリン。

「キンジン」はココナッツの粉、ココナッツミルク、卵を混ぜて作るスイーツで、ブラジルの定番のお菓子。

  • キンジン

甘いものが大好きなブラジル人。コーヒーと一緒にいただくチョコレート、パーティーにつき物の一口サイズのお菓子、食後のデザートなどなど、スイーツが登場する場面がたくさんあります。21時ころまで開いているお菓子屋さんも多いので、食後にぜひ立ち寄ってみてください。

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※この記事は2016年10月1日の取材に基づき公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
トラベルライター
日本と世界を繋げたい、お酒だいすき国際唎酒師

心惹かれるままに行きたい場所に行き、やりたい事に挑戦し続けていたら、気づけばこれまでに訪れた国は40以上、国内もほぼ全都道府県を制覇。見知らぬ土地を訪れるワクワク感に魅了され、アメリカ・イギリス・オーストラリアの3カ国に留学したり、ヨーロッパ周遊バスツアーに参加したり、2016年はバックパックを背負って世界一周してきました。現在は、某Webメディアで編集・ライター業に携わりながら、世界各地の魅力を日本の皆様に発信しています。

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