
南半球最大の都市・サンパウロ。そんな大都会のサンパウロでは、ブラジルの他都市と比べると観るものが少ないと思われがちですが、そんなことはありません。ぜひおすすめしたい観光スポットを3か所、ご紹介します。
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南米第一の都市サンパウロ
ブラジルの首都サンパウロの都市圏人口は2,060万人(2016年)で、なんと世界第10位。南半球では一番の人口を抱える都市だそうです。
実際に足を踏み入れると、その様相は他の南米都市とは異なることに気づきます。アルゼンチンのブエノスアイレスやチリのサンチアゴ、ブラジルのリオデジャネイロも大都市ですが、それらは中世の面影を残す建造物が数多く見られるのに対し、サンパウロの市街地には歴史漂う建造物よりも近代的な高層ビルばかりが立ちならんでいます。
さて、そんな大都会のサンパウロにはどんな見どころがあるのでしょうか?以下にご紹介します。
おすすめ1:荘厳なカトリック教会「カテドラル・メトロポリターナ」
ブラジルは人口の約9割がキリスト教を信仰するクリスチャン国家。そのため、ブラジルの主要都市には荘厳な教会がいくつも建てられています。どれも、かつて統治されていたポルトガルの影響を大きく受けており、西洋の雰囲気が漂います。それは、近代的なビルが立ち並ぶサンパウロも一緒。
サンパウロで最も有名なのはカテドラル・メトロポリーナ。セントロと呼ばれる市内中心部に建っています。ゴシック様式の建物と象徴的な2本の尖塔が目をひきます。内部に入ることも自由で、ステンドグラスや美しくも細かい建築仕様や趣深い絵画、像が立ち並んでいます。
ただし、このセントロ地区は治安が悪い地域としても有名です。教会前のセー広場でスリにあった、という話もよく聞くので、十分に注意して向かいましょう。

- カテドラル・メトロポリターナ(サンパウロ)
- ブラジル / 社寺・教会
- 住所:カテドラル・メトロポリターナ, ブラジル 〒01001-000 São Paulo, Sé, Praça da Sé地図で見る
おすすめ2:南米のフルーツを試食しよう!「サンパウロ中央市場」
カテドラル・メトロポリターナから徒歩で10分ほど。世界中から集まったフルーツやブラジル産のお肉・魚、そして様々なスナックが数多く売られている中央市場があります。試飲・試食をすすめてくるお店も多く、観光客のみならず地元の人にも大人気。
この中央市場は大きな建物内にありますが、周辺にも服飾や電子機器、雑貨など、雑多なお店がずらりと並んで大賑わい。ついつい目移りしてしまいますが、人混みがすごいので、スリに気を付けてバッグは手前に抱えて歩くようにしましょう。

- サンパウロ中央市場
- ブラジル / 市場・朝市
- 住所:住所 R. Cantareira, 306 - Centro, São Paulo - SP, 01103-200 ブラジル地図で見る
- Web:http://www.oportaldomercadao.com.br/
おすすめ3:ブラジル日本移民資料館を見学しよう「リベルタージ地区」
サンパウロは、イタリア系やポルトガル系、スペイン系、ドイツ系、シリア系、レバノン系、ユダヤ系の人口が特に多く、最近では韓国などのアジア諸国からの移民が増えている、多くの国の文化を抱える都市。
日本人にとっても、実はサンパウロは移民の中心地としても知られているのです。ブラジルは世界最大の日系コミュニティを抱える国であり、その移民の歴史は100年以上前に遡ります。その中心地がサンパウロ。
この地区に一歩足を踏み入れると、赤く大きな鳥居が出迎えてくれます。信号の色も鳥居の形。この地区には、日系コミュニティを代表する団体の本部や日系レストラン、スーパーが多く存在します。
日系移民の歴史を学ぶ「ブラジル日本移民資料館」
リベルタージ地区には、日本人であるからには必ず訪れてほしい場所「ブラジル日本移民資料館」があります。
ブラジル日本文化福祉教会の7~9階にある日系移民に関する当資料館は、ブラジル日本移民70周年を迎えた1978年に開館しました。日本人移民の歴史、生活の様子、発展の過程、日本文化普及に対する貢献など、多くのテーマに関する史料が展示されており、きっとあなたの知らなかった日本の新たな歴史が見つかるはずです。料金は大人ひとり1,000円。火曜日から日曜日の13時半から17時までオープンしています。

- ブラジル日本移民資料館
- ブラジル / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:R. São Joaquim, 381 - Liberdade, São Paulo - SP, 01508-001 ブラジル地図で見る
- Web:http://www.museubunkyo.org.br/jp/