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ドイツ観光
ロマンティック街道には古城や中世の街並

【ドイツ】王妃様はアジアファン?ベルリン・シャルロッテンブルグ宮殿

取材・写真・文:

ドイツ在住
訪問エリア:12ヶ国

2018年6月15日更新

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写真:ジョー

ベルリン・シャルロッテンブルグ地区に構えるシャルロッテンブルグ宮殿。もともとは、17世紀後期に初代プロイセン王フリードリヒ1世が、彼の妻ゾフィー・シャルロッテの夏季別荘として建てさせた宮殿です。19世紀後期まで、建て増しを経て7代にわたって王家の住居として機能してきましたが、1888年以降は一般人の訪問も可能になりました。今回は宮殿の入館可能なエリアを紹介いたします。

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1.旧城(Altes Schloss)

  • 写真:ジョー旧城正面入り口

宮殿の中でも一番規模が大きく、ほとんどの人がまず訪れるのがこの旧城です。1695年~1713年に建設され、冒頭で説明したゾフィー・シャルロッテの夏季別荘となりました。こちらには、陶磁器が各部屋に置かれており、奥の方へ進むと「磁器の間(Porzellankabinnet)」と呼ばれるコレクション部屋もあります。

  • 写真:ジョー磁器の間

建設当時、ヨーロッパの王侯貴族の間では陶磁器をコレクションすることが流行っていました。もちろんゾフィーもその流れに乗っていたというわけです。当時のプロイセン王国で焼き物を生産するのは不可能だったので、既に陶磁器の地位が確立していたアジア諸国から輸入し、自身の館に置くというのがメジャーだったのです。

  • 写真:ジョー如来像のようなものも
  • 写真:ジョー屏風…?

磁器の間以外の各部屋にもアジア産陶磁器が飾られています。ヨーロッパ建築の装飾とアジアの陶器が共存しているのは不思議な感覚ですね。中国、日本からのものが多くを占めていますが、このシャルロッテンブルグ宮殿には、ジャワ島から仕入れたお茶会用の机なんかも展示されています。

  • 写真:ジョーアジア柄の陶磁器は館内至る所に
  • 写真:ジョージャワ島産のお茶用のテーブルと中国産陶磁器

また、順路に従って磁器の間を抜けると、館内の小さな教会に出ます。それまで1階分の高さの天井だったのがここで2階分になるので、急に天井が高くなったように感じます。ドイツに一般的にある教会よりも絢爛豪華な内装も見どころの一つです。

  • 写真:ジョー磁器の間からすぐの教会
  • 写真:ジョー金色をふんだんに使用してます
シャルロッテンブルグ宮殿 旧城
ドイツ / 建造物
住所:Spandauer Damm 10-22 14059 Berlin地図で見る
電話:030 320911
Web:https://www.spsg.de/en/palaces-gardens/object/char...

2.別棟(Neuer Flügel)

旧城に隣接されている別棟は、ゾフィーの孫にあたるフリードリヒ2世の夏季別荘として1740年~1745年に増設されました。こちらには、旧城よりも間取りの広い部屋が数部屋あります。2階に上がってすぐの部屋は、宴会や舞踏会などに使われていたもので、100人は入るだろうと思うほど広々としています。

  • 写真:ジョー宴会部屋

銀食器の間と宝物庫

宴会部屋の順路をひとしきり回ってから階段があるところまで戻り、今度は反対方向に進むと、銀食器、ガラス細工が飾られた「銀食器の間(Silberkammer)」に着きます。こちらは本当は旧城に属するのですが、アクセスできるのは別棟からになります。

同様に、旧城のエリアにありながら別棟からのみ行ける、王冠の宝石が展示されている「宝物庫」も、銀食器の部屋から続いています。

  • 写真:ジョー銀色の輝きが眩しいです
  • 写真:ジョー宝石がびっしり
  • 写真:ジョー王冠や杖にも保管用の器があったんですね。
シャルロッテンブルグ宮殿 別棟
ドイツ / 建造物
住所:Spandauer Damm 10-22 14059 Berlin地図で見る
電話:030 320911
Web:https://www.spsg.de/en/palaces-gardens/object/char...

3.パビリオン(Neuer Pavillion)

別棟を出て東に回ると見える、先ほどの2棟と比べて小さめな建物はパビリオンと呼ばれています。こちらは1824年~1825年にフリードリヒ・ヴィルヘルム3世の別荘として建てられた、カール・フリードリヒ・シンケル(Karl Friedrich Schinkel)の作品です。内部には、建築だけでなく、画家、デザイナーとしても名をはせたシンケルの作品が並べられています。

  • 写真:ジョー「豪華」とは違う鮮やかさがあります
  • 写真:ジョー画家、彫刻家としてのシンケルの作品
  • 写真:ジョー椅子の設計なども
シャルロッテンブルグ宮殿 パビリオン
ドイツ / 建造物
住所:Spandauer Damm 10-22 14059 Berlin地図で見る
電話:030 320911

4.霊殿(Mausoleum)

上記3棟の建物は比較的となりあって並んでいますが、ここからは中央の庭園を少し歩いて各スポットへ向かいます。次いでご紹介するのはフリードリヒ・ヴィルヘルム3世、その妻ルイーゼと息子たちがまつられている霊殿です。太陽光を利用した照明のもと、大理石で作られた像が照らし出されていて、より神妙な印象を与えます。

  • 写真:ジョーひっそりとたたずんでいます
  • 写真:ジョー霊殿内部
シャルロッテンブルグ宮殿 霊殿
ドイツ / 建造物
住所:Spandauer Damm 10-22 14059 Berlin地図で見る
電話:030 320911
Web:https://www.spsg.de/en/palaces-gardens/object/maus...

5.ベルヴェデーレ(Belvedere)

最後は、シュプレー川を臨む離れの望楼、ベルヴェデーレです。1788年フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に茶室として建てられました。その量こそ旧城には劣りますが、こちらにも豪華な陶磁器のコレクションが並んでいます。

  • 写真:ジョーベルヴェデーレ外観

また、旧城と違うのは、ここにはアジア産の陶磁器などはなく、ベルリンの陶磁器生産に尽力したヴェゲリー(Wilhelm Kaspar Wegely)、ゴツコフスキー(Johann Ernst Gotzkowsky)、そしてベルリン王立磁器製陶所(Königliche Porzellan-Manufaktur Berlin GmbH)の作品が数多く展示されている点です。

  • 写真:ジョー3階建ての建物すべてに陶磁器のコレクション
  • 写真:ジョー食器だけでなく焼き物の像も

一気に見て回った方がお得!

これらのスポットは、それぞれに入館料金が設定されています。入館料(大人)を合計すると31€(約4,030円)にもなるので、一つ一つにお金を払うのは正直もったいない、という訪問者(筆者含む)のためにあるのがシャルロッテンブルグ・プラス(Charlottenburg+)というチケットです。

チケット料金は17€(約2,200円)と、大人なら14€(約1,830円)、割引対象者でも9€(約1,170円)お得になるので、こちらのチケットを買うことをお勧めします。

  • 写真:ジョーこれ一枚でぐるっと一周

時を超えた芸術

17世紀~19世紀の長きにわたって集め続けられた陶磁器、絵画、建築など、ここシャルロッテンブルグ宮殿ではオリジナルをそのまま観賞することができます。当時の流行、そして芸術に理解が深く、それを国内に普及させようとしたプロイセン王国の君主、ホーレンツォレルン家の熱心さを、ぜひ感じてみてください。

  • 写真:ジョー庭園から見た旧城裏側
シャルロッテンブルグ宮殿
ドイツ / 建造物
住所:シャルロッテンブルク宮殿, ドイツ 〒14059 Berlin, Spandauer Damm地図で見る

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この記事を書いたトラベルライター

おっさん学生 ドイツ支部
こんな歳で今更ですがドイツで学生やり直してます。
今までに行った旅行先は日本国内もそうですが、海外も数ヵ国行っているので、記事によってガラッと風景が変わるかもしれません。主に街歩きの中で気づいたことを紹介するので、訪問してくださる方が今後の旅行で小さな発見をするときの参考になればいいなと思います。

こちらで旅行相談も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
TRAVELOCO ロコネーム ジョー
https://traveloco.jp/loco/rio_edj

旅行先(国別):ドイツ(在住)、ベルギー、オーストリア、オランダ、ハンガリー、チェコ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、台湾、香港、中国、日本

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