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新選組2箇所目の屯所・西本願寺
【4】西本願寺・太鼓楼
結成から1年後の1864年、池田屋事変や蛤御門の変で一躍脚光を浴びた新選組。その後、新規隊士が増え大所帯になりました。そのため、当時屯所としていた八木邸から西本願寺へ屯所を移したと言われています。1865年3月のことでした。
しかし、大砲や鉄砲等の軍事練習を境内で行っていた新選組と西本願寺の関係は、最後まであまり芳しくはなかったようです。
写真：トラベルライター西本願寺
現在、西本願寺はユネスコの世界遺産に登録されています。また、浄土真宗本願寺派の本山でもあります。境内には阿弥陀堂、御影堂の両堂、唐門、書院等、国宝や重要文化財に指定されたものが数多くあり、観光地としても広く有名です。
- 写真：トラベルライター
- 写真：トラベルライター太鼓楼
新選組は、主に北集会所、太鼓楼を使用したとされています。しかし現在、北集会所は西本願寺にはなく、1873年に兵庫県の本徳寺へ移築されました。境内は誰でも自由に見学ができるので、ぜひ観覧してみてください。朝一番がおすすめです。
- 西本願寺
- 京都駅周辺 / 寺 / 観光名所 / 世界遺産
- 住所：京都府京都市下京区 堀川通花屋町下ル地図で見る
- 電話：075‐371‐5181
- Web：http://www.hongwanji.or.jp/
初期の新選組の生活が垣間見える・四条大宮エリア
【5】旧前川邸
旧前川邸は、新選組初期時代の屯所の中心地です。八木邸のみで収まりきらなくなった新選組は、八木邸のすぐ近くにあり、広大な敷地を所有していた前川邸をも屯所として使用していました。
- 写真：トラベルライター旧前川邸
新選組は近藤勇率いる近藤一派と、近藤勇と同じく局長であった芹沢鴨率いる芹沢一派に分かれており、前川邸は主に近藤一派が使用したとされています。また、副長であった山南敬介が切腹をしたのも前川邸とされており、山南敬介を偲ぶための山南忌を毎年3月中旬に開催しています。
※現在は個人の住居になっているため、内部の見学は不可
- 旧前川邸
- 二条・烏丸・河原町 / 建造物 / 歴史的建造物
- 住所：京都市中京区壬生賀陽御所町49地図で見る
- Web：http://kyu-maekawatei.com/index.php
【6】八木邸（壬生屯所跡）
新選組発祥の地、そして、前川邸同様、初期の屯所として使用されたのが八木邸です。
- 写真：トラベルライター新撰組遺蹟
- 写真：トラベルライター新選組屯所遺蹟
八木邸は現在、ガイド付きで邸内の見学が可能です。
- 写真：トラベルライター八木邸
なんと、新選組局長・芹沢鴨が暗殺された間でガイドさんのお話を聞くことができます！当時の生活の様子から、刀傷の跡まで、盛りだくさんの内容です。とてもわかりやすくお話をしてくださるので、新選組について全く知らない方にもおすすめです。
- 写真：トラベルライター京都鶴屋 鶴壽庵
- 写真：トラベルライター
見学後は、隣接する和菓子、生菓子の京都鶴屋 鶴壽庵でお抹茶と、新選組屯所にちなんでつくられた屯所餅がいただけます。
- 見学料：大人 1,000円（抹茶、屯所餅付き）、中高生 1,000円（抹茶、屯所餅付き）、中高生 600円（見学のみ）
- 八木邸
- 二条・烏丸・河原町 / 建造物 / 歴史的建造物
- 住所：京都市中京区壬生梛ノ宮町24地図で見る
- 電話：075-841-0751
- Web：http://www.mibu-yagike.jp/
- 京都鶴屋 鶴壽庵
- 二条・烏丸・河原町 / スイーツ / 和菓子店
- 住所：京都市中京区壬生梛ノ宮町24地図で見る
- 電話：075-841-0751
- Web：http://www.kyototsuruya.co.jp/index.html
【7】新徳禅寺
1863年、将軍上洛の際、将軍護衛のために結成された壬生浪士組のリーダー、清河八郎が大演説を行ったのが新徳禅寺の本堂です。元々尊王攘夷派（天皇を尊ぶ反幕府派）であった清河八郎の大演説に心打たれた浪士たちは、上洛するや否や、すぐさま江戸へ引き返すこととなりました。
- 写真：トラベルライター新徳禅寺
上洛時は200数名いた浪士ですが、清河八郎に反発し、当初の目的通り将軍の護衛を行うために京都に残留した浪士も若干名いました。それが、近藤勇、芹沢鴨ら、後の新選組の面々です。
【8】壬生寺
前川邸、八木邸、新徳禅寺からすぐの場所にあるのが壬生寺です。
- 写真：トラベルライター壬生寺
991年、三井寺の僧快賢が創建しました。
- 写真：トラベルライター壬生寺 本堂
壬生塚・壬生寺歴史資料室
- 写真：トラベルライター阿弥陀堂・歴史資料室
壬生寺歴史資料室の奥に壬生塚が建っています。壬生塚とは新選組隊士のお墓で、近藤勇をはじめ、11人の隊士が祀られています。また売店では、新選組グッズが販売されています。
- 写真：トラベルライターあゝ新撰組 歌碑
入場料を払い、小さな赤い橋を渡った先にあるのが『あゝ新撰組』の歌碑です。コインを入れると歌が流れるのですが、現在（2017年2月10日）機械不調のため演奏は停止中です。
- 写真：トラベルライター新選組隊士慰霊塔
- 写真：トラベルライター誠 新選組隊士顕彰碑
慰霊供養する塔や、顕彰碑等も建てられています。
- 写真：トラベルライター近藤勇之像
そして、必ず見ていただきたいのが近藤勇の胸像です。口を固く閉ざし、遠くを見る眼差しの強さがとても素敵な像ですね。また、胸像の隣には遺髪塔も建てられています。今でもたくさんの観光客が訪れる場所となっています。
- 壬生寺
- 二条・烏丸・河原町 / 寺
- 住所：京都市中京区坊城仏光寺北入ル地図で見る
- 電話：075-841-3381
- Web：http://www.mibudera.com/
また壬生寺の付近に光縁寺というお寺があり、そちらもとてもお勧めです。新選組副長・山南敬介をはじめ複数名の隊士のお墓があります。
