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【モロッコ】職人の街フェスで革細工と職人技に惚れる

取材・写真・文:

東京在住

2017年7月7日更新

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写真:ふるりえ

一度足を踏み入れたら迷子になりかねない、細く入り組んだ小路に続く「スーク」と呼ばれる市場。まるで迷路のようだとも言われるフェスの街の魅力を、革細工の職人に焦点をあててご紹介します。

この記事の目次表示

職人の街フェス

モロッコ国内でも人気の観光地・フェスは職人の街としても知られており、スーク内を歩けば、革細工を作っているおじさん、織物を織っているおばさん、彫刻で看板をつくっているおじいさん、と様々な職人を目にします。

それら職人の脇には、彼らがつくったと思われるお土産ものがずらり。スーク内で迷子になってしまうのは、その複雑な路のつくりのみならず、つい目移りしてしまう革細工や陶器、織物やタイルなどの美しいお土産品にあふれているからかもしれません。

  • 写真:ふるりえフェスのスーク(市場)内の様子

職人の技を間近で見れる工房見学

お土産屋の中には、職人の仕事の様子を間近で見学させてくれるところもあります。スーク内をぶらりと歩いていると、革細工を扱っている工房に招き入れられました。

一つ一つ手作業で作られる革製品

工房内には、モロッコの腰掛椅子やバッグなど、たくさんの革細工が並ぶ中で、職人たちが真剣に作業をしています

  • 写真:ふるりえ革を縫い合わせる作業をしているおじさん

腰掛椅子には、幾何学模様のようなデザインが印字されていました。これは一体どのようにしてつくられたものなのでしょうか?

  • 写真:ふるりえモロッコの腰掛椅子

実はこれ、金属の板を革に強く押し当てて印字しているそうです。工房内部を自由に見学できるだけでなく、このような製法についても丁寧に英語で説明をしてくれます。

  • 写真:ふるりえ革にデザインをつける際に使用する版画版
  • 写真:ふるりえデザイン版が押された状態の革

さらに、その印字した跡をなぞるようにして、手書きで1つ1つインクを使って着色しています。こちらを向いて笑顔で挨拶をしてくれた後、真剣な表情で作業をすすめていました。

気の遠くなるような細やかな作業。モロッコでは、1品1品、すべてを手作りで作業しているのです。

  • 写真:ふるりえデザイン版が押されて付いた後をなぞって着色作業を行っている
  • 写真:ふるりえ着色作業中の革

革に着色する様子も見学できる

革の色付け作業が見学できる場所もあります。革本来の少しクセのある香りが辺りに漂います。この匂いの中で大量の革を扱うのはとても重労働なのだと、遠くから眺めるだけでも伝わってきます。

  • 写真:ふるりえなめし革に着色している
  • 写真:ふるりえ革を乾かしている

革を運ぶロバの姿も

スーク内ではロバも荷物運搬係りとしてよく見かけます。大量の革などの荷物を背にかけ、人に寄り添うようにして従順に歩いています。あちこちに目を奪われながらふらふら歩いていると、後ろから「どいてどいてー」とでも言っているようなロバを連れたおじさんに注意されてしまいます。

  • 写真:ふるりえ大量の革を運ぶロバ

工房見学時の上手な旅の楽しみ方と心構え

こういった職人の様子を見せてくれるお店の中には、見学の後でお土産の購入を求められたり、見学料を求められたりするところもあります。「サービスじゃなかったの?!」と驚いてしまう気持ちも分かりますが、「見学させてくれてありがとう」の意味を込めて対応すると、より旅を楽しめます。

お気に入りの商品を見つけたら、見学させてくれた工房で購入するのをおすすめします。ご自身の目で、どんな人が、どのようにして作っているのかを実際に見た商品ならば、より素敵な旅の思い出になるかと思います。

お気に入りが見つからなかったら、無理して購入はせず、少額のお礼をお支払いし「ありがとう」と、気持ちよく立ち去りましょう。

  • 写真:ふるりえ革のバッグも様々なデザインがあり心惹かれる

お土産にぴったりの革細工。ただし注意点も!

日本では珍しいラクダの革を使ったものも多く、「火にも強いんだよ」と、ライターで直接バッグを炙って、その耐熱ぶりを見せてくれるお店もあります。

革製品の品質や価格もピンキリです。財布やポーチ、バッグなど、たくさんの種類が売られており、中には複数のお店で全く同じデザインのものを目にすることも。そんな中で、自分のお気に入りを見つけるのも楽しいですね。

  • 写真:ふるりえ革のバッグがたくさん掲げられたスーク

ただし、モロッコの革細工は防臭などの下処理がされておらず、革をそのまま着色・加工します。そのため、カラッと乾燥したモロッコでは気にならなかった匂いが、高温多湿の日本に持ち帰ってくると、少し強く感じることもあります。多くの場合、天日干しすることで匂いは軽減すると言われていますが、人へのお土産品として購入する場合は注意するとよいでしょう。

モノも記憶もすべてがお土産

細い迷路のようなスークとその中で息づく職人たちの技。ガヤガヤとした雑然たる空気感は、まさにフェスの魅力です。フェスへ行った際は、ぜひ、革細工そのものだけではなく、それらをつくる職人の様子にも注目し、お土産話として語ってみるのもよいでしょう。

フェズ
モロッコ / 町・ストリート
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※この記事は2017年6月30日に公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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この記事を書いたトラベルライター

日本と世界を繋げたい、お酒だいすき国際唎酒師
心惹かれるままに行きたい場所に行き、やりたい事に挑戦し続けていたら、気づけばこれまでに訪れた国は40以上、国内もほぼ全都道府県を制覇。見知らぬ土地を訪れるワクワク感に魅了され、アメリカ・イギリス・オーストラリアの3カ国に留学したり、ヨーロッパ周遊バスツアーに参加したり、2016年はバックパックを背負って世界一周してきました。現在は、某Webメディアで編集・ライター業に携わりながら、世界各地の魅力を日本の皆様に発信しています。
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