アジアでも指折りの大都市シンガポール。小さな島国はビルや最新のもので溢れています。しかし、ちょっと離れると自然豊かな場所があるんです。この記事ではPulau Ubin(プラウ・ウビン)という日帰りで行ける小さな島でのネイチャー体験を紹介します!ボタニカルガーデンやガーデンズバイザベイといった管理が行き届いている自然もいいですが、商業開発されていない自然が魅力の穴場の島に行ってみましょう!
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ウビン島ってどこ?
シンガポールの北東に位置し、マレーシアとの国境に隣接する、Pulau Ubin(プラウ・ウビン)【別名:Ubin Island(ウビン島)】。商業的に楽しませてくれるものはないですが、今のシンガポールでは珍しい手つかずの自然が楽しめる、素朴でありながら豊かな時間を味わうことができる島です。こんな島が、まだシンガポールにあったとは・・・。そんな風に思わせてくれさえします。
- 出典:www.flickr.comPhoto by:Walter Lim, 作品名:Chek Jawa @ Pulau Ubin
島は10.19 km²で、一周するのに何時間もかからずに回れてしまうほど小さな島です。パンフレットには「シンガポールに残る最後のKampong(小村落)」と書かれていたりしますが、まさしくその通りと言えるでしょう。
島内の移動は?
基本的には徒歩もしくは自転車です。自転車は子供用や幼児を乗せるカゴや荷台付き、二人用自転車等いろいろあり、料金は$10前後(約830円)です。
とにかく自然を満喫しよう!
ここまで述べてきたように、大都会シンガポールでありながら手つかずの自然が多く残っているウビン島に来たからには、美味しい空気をいっぱい吸いこんでほしいです。
緑豊かなウビン島ではこのような緑のトンネルに出会えるのです。この一本道を自転車で駆け抜ける爽快さはシンガポール中心部では味わえませんよ。
高く伸びる巨木
ウビン島でも有名なのがHeritage tree(ヘリテージツリー)と呼ばれる巨木です。ひときわ大きくそびえています。高さ38mもあるそうで、その高さと幹の太さから歴史と自然の力強さを感じることができます。木漏れ日がキラキラと綺麗で、木の下の芝生でごろごろとしたくなってしまいます。
- ヘリテージ ツリー
- ウビン島 / 自然・景勝地
- 住所:Chek Jawa Trail, Singapore地図で見る
- Web:https://www.nparks.gov.sg/gardens-parks-and-nature...
一番の見どころの湿地帯
ウビン島の見どころといえば、Chek Jawa Wetlands(チェック・ジャワ・ウェットランズ)という湿地帯です。いくつかの遊歩道や展望台が整備されています。
海の木道
1つは海の上を歩く海の木道です。筆者が訪れたときは潮が引いていたので、コースの下の海はかなり浅いですが、海にせり出すようなコースになっているので、満潮時や雨季になるとまた違った景色を見ることができます。
このように海に向かって伸びるコースも整備されています。海風を感じることも出来るので、おすすめです。
森の木道
もう1つはマングローブの森を抜けるコースです。複雑に絡み合ったマングローブの根っこをこんなにも近くで観察できるところはなかなかないのではないでしょうか。
日本だと沖縄県でも西表島など限られた場所でしか見ることはできないマングローブ。熱帯植物ならではの生態を近くで観察できますよ。
展望台
Jejawi Towerという展望台では、ジャングルのように緑が生い茂る島を上から見下ろすことができ、遠浅の海の向こうにはシンガポール本島を見ることもできます。また、反対側にはマレーシアも見ることができます。
7階建てで高さ20mにもおよぶこの展望台からは、高くそびえる高層ビル群は遠く、チャンギ国際空港を離発着する飛行機を見ることができます。しかしながら、そこまで大きな音も聞こえず、ジャングルと都会との距離感が近いような、でも遠いような感覚になります。
- Jejawi Tower
- ウビン島 / 展望・景観
- 住所:Chek Jawa, Singapore地図で見る
- Web:https://www.nparks.gov.sg/pulau-ubin/biodiversity/...
野生動物も!他にも見逃せない自然の魅力がたくさん
他にも蓮が池一面に浮かんでいる場所や、豚やムツゴロウ、猿などの野生の動物たちを間近で見ることができます。
こうしたたくさんの自然に恵まれた小さな島が大都会シンガポールにあるなんて信じられないくらい、都会の喧騒から一気に違うところへやってきたようなネイチャー体験が出来ます。
おいしいごはんを戴こう!
海鮮料理が本島よりも安く食べられることから、地元の人は海鮮料理を食べにだけ行く人も多いそうです。7月頃はドリアンのシーズン。島では他にも、ランブータンやジャックフルーツなどが採れ、収穫期には安価で売られているので食を目当てに行くのもいいですね。
また、フェリーターミナルにはChangi Village Hawker Centre(チャンギ・ビレッジ・ホーカー・センター)というフードコートもあります。ごはんものからおやつ、ドリンクに至るまで何でもそろっている大きなフードコートなので、島に渡って散策する前に腹ごしらえしたり、帰りにごはんを食べて帰るのにもいいです。
- チャンギ・ビレッジ・ホーカー・センター
- ウビン島 / フードコート
- 住所:2 Changi Village Rd, Singapore 500002地図で見る
アクセス
シンガポールの空の玄関チャンギ国際空港の近くにウビン島はあります。最寄りのフェリーターミナルからフェリーが出ています。フェリーターミナルまではMRTのTampines(タンピネス)駅からバスが出ています。そして、この小さいフェリーターミナルから15分で到着します。料金は片道一人$3(約250円)で、プラス$2(約165円)で自転車の持込ができます。
- チャンギ・ポイント・フェリー・ターミナル
- ウビン島 / 駅・空港・ターミナル
- 住所:51 Lor Bekukong, Singapore 499172地図で見る